基礎編 III

基礎編 III

物理化学 下
著者名 日本化学会
伊藤 紘一
稲垣 和三
大島 茂
発行元 丸善出版
発行年月日 2003年10月
判型 A5 210×148
ページ数 344ページ
ISBN 978-4-621-07303-2
Cコード 3343
NDCコード 432
ジャンル 化学・化学工学 >  シリーズ化学・化学工学 >  第5版実験化学講座(全31巻)

内容紹介

分光法と回折法の基本となる実験例を示し、実験結果を解析する過程で、測定データと物質の構造に関する諸定数との関係、測定法の原理や基本事項を自然に修得できる自習書。 物質は、原子や分子から構成されているが、見方をかえると、骨格である原子核と電子からできている。物質の骨格の振動運動に関するスペクトルを測定する代表的な方法は、赤外・ラマン分光であるので、第1章で赤外分光,第2章でラマン分光を解説。電子の運動に関するスペクトルを与える代表的な方法として、第3章では紫外・可視吸収分光、第4章では蛍光・リン光分光を解説。第5章では,ICP分光分析を取り上げた。誘導結合プラズマを利用した高感度元素分析は、環境問題と関連して重要な分析法。回折法として、唯一ではあるが、第6章でX線回折を取り上げた。X線回折は物質の構造を解析する代表的な手段として、現在でも新規化合物の構造決定に役立っている。

目次

1 赤外分光    
 1.1 実験例
 1.2 実験に関連した基本事項
2 ラマン分光
 2.1 実験例
 2.2 実験に関連した基本事項
3 紫外・可視吸収分光    
 3.1 実験例
 3.2 実験に関連した基本事項
4 蛍光・リン光分光
 4.1 実験例
 4.2 実験に関連した基本事項
5 誘導結合プラズマ発光分析法(ICP―AES)と誘導結合プラズマ質量分析法(ICP―MS)    
 5.1 実験例
 5.2 ICP―AESおよびICP―MSによる微量元素分析で信頼性の高い値を得るための検討
 5.3 実験に関連した基本事項
 5.4 標準物質の利用
6 X線回折
 6.1 X線解析を用いてわかることは何か?
 6.2 結晶構造の分類
 6.3 X線解析の原理
 6.4 X線の測定についての基礎知識
 6.5 測定の実際
 6.6 おわりに

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