電気物性、磁気物性

電気物性、磁気物性

著者名 日本化学会
芥川 智行
阿波賀 邦夫
磯部 正彦
発行元 丸善出版
発行年月日 2004年03月
判型 A5 210×148
ページ数 496ページ
ISBN 978-4-621-07306-3
Cコード 3343
NDCコード 432
ジャンル 化学・化学工学 >  シリーズ化学・化学工学 >  第5版実験化学講座(全31巻)

内容紹介

電気・磁気技術の著しい技術的進歩によって、コントロールされた実験条件の実現と、測定装置やコンピュータ等を使用した高速・高精度のデータ収集を行うことが可能となった。こうした進歩により、開発者自らが測定を行う機会が増えた分、電子回路の設計から組立の実際まで、化学者といえども電気磁気測定に関する各種知識は不可欠といえる。本書では、電気物性・磁気物性の測定によってどのような情報が得られるのかに始まり、測定原理・個別物質の電気・磁気的性質・データの適切な解釈・各種装置の選定と取扱い・試料のセッティングなどを、実例を交えわかりやすく解説する。また、インターネット等で情報を探る機会が増えたことを受け、重要となる多くの情報源・キーワードも掲載。

目次

1 電磁気物性測定の基礎
 1.1 はじめに:電磁気物性測定からわかること
 1.2 電磁気物理量と単位
 1.3 電気測定とインピーダンス
 1.4 基本的な回路
 1.5 おわりに
2 基本電気計測計器
 2.1 電流計
 2.2 電圧計
 2.3 スキャナ・スイッチ
 2.4 増幅器:特徴と使い方
 2.5 電源
 2.6 インピーダンス測定
 2.7 発振器
 2.9 オシロスコープ
3 電気抵抗
 3.1 電気抵抗測定の概要
 3.2 直流電気抵抗測定
 3.3 温度変化測定
 3.4 低周波交流測定
 3.5 高周波伝導率測定(マイクロ波空胴共振器摂動法)
4 種々の輸送現象測定
 4.1 ホール効果
 4.2 磁気抵抗
 4.3 角度依存磁気抵抗・量子振動
 4.4 熱電効果
 4.5 熱伝導度
 4.6 非線形伝導
 4.7 ノイズ測定
 4.8 トンネル分光測定
 4.9 超伝導状態
5 固体のイオン伝導体
 5.1 イオン伝導性固体の特徴
 5.2 測定の前準備
 5.3 伝導度の測定法
 5.4 伝導イオン種の判定
 5.5 高分子系の測定例 
 5.6 ハイブリット系の測定
6 誘電現象
 6.1 はじめに
 6.2 誘電容量の基礎概念
 6.3 振動する電場のもとでの誘電現象
 6.4 実験データの処理・解析
 6.5 測定法
7 圧電焦電現象ならびに表面電荷現象
 7.1 圧電現象
 7.2 焦電現象
 7.3 表面電荷現象
8 磁場の発生と制御
 8.1 種々の磁石の特徴
 8.2 磁場の測定と制御
 8.3 温度計の磁場による影響
9 磁性
 9.1 磁性の起源
 9.2 磁性の分類(常磁性・反磁性)
 9.3 磁化過程と温度変化
 9.4 静磁化率測定
 9.5 交流磁化率測定
10 磁化率データの処理と解析
 10.1 反磁性磁化率の補正・Pascal則
 10.2 反磁場の補正
 10.3 不純物(強磁性・常磁性)の補正
 10.4 磁化率の解析
 10.5 磁気異方性測定
11 様々な手法による磁気測定
 11.1 回折的実験手法
 11.2 磁気共鳴測定
 11.3 磁気熱容量
 11.4 磁区・磁束の直接観察
12 種々の磁気効果
 12.1 磁歪
 12.2 磁気光学効果と起源
 12.3 スピンクロスオーバー現象
 12.4 光誘起相転移
13 極端条件下測定
 13.1 極低温技術
 13.2 高圧力
 13.3 光の導入
14 コンピュータの利用
 14.1 計測・制御とコンピュータ
 14.2 AD変換
 14.3 ネットワーク
 14.4 バスラインと入出力機器のインターフェース
 14.5 実例
15 機能性材料
 15.1 はじめに
 15.2 分子性伝導体・超伝導体
 15.3 分子磁性
 15.4 遷移金属酸化物
 15.5 種々の新物質

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