化学プラントの老朽化

化学プラントの老朽化

リスクに基づく設備の保守とその評価
原書名 Dealing with Aging Process Facilities and Infrastructures
著者名 化学工学会 SCE・Net 安全研究会
発行元 丸善出版
発行年月日 2021年06月
判型 A5 210×148
ページ数 224ページ
ISBN 978-4-621-30619-2
Cコード 3058
ジャンル 化学・化学工学 >  化学一般・基礎化学 >  安全化学

内容紹介

プロセス安全管理について信頼のおけるCCPS/AIChEが,プロセス設備とインフラストラクチャーの老朽化にどう対処するかを,リスクに基づくプロセス安全管理のコンセプトに沿って解説した “Dealing with Aging Process Facilities and Infrastructure” の翻訳。


 

 老朽化のメカニズムを認識し理解できるようになることは、設備を安全かつ責任をもって保守・運転するための戦略を立てられるようになることである。

 本書では,プラントおよび様々な設備における老朽化の原因と影響に注目し、問題に対処するための方策を解説する。

 また、プロセス産業に限らず,あらゆる設備産業において役立つ事例や方法論が満載されており、安全上の喫緊の課題にどう対応しどう立ち向かっていけばよいか、そのヒントとなる一冊である。

 

目次

略語一覧

1 はじめに

1.1 概 要
1.2 目 的
1.3 老朽化:懸念、原因および結果
1.4 老朽化の仕組み
   1.4.1 金属の腐食
   1.4.2 堆積物下腐食
   1.4.3 断熱材および耐火材下の腐食
   1.4.4 製造上の欠陥
   1.4.5 過度な摩耗
   1.4.6 疲 労
   1.4.7 非金属の老朽化
   1.4.8 構造物の老朽化
   1.4.9 プロセス化学物質の劣化
   1.4.10 機器の老朽化
   1.4.11 陳腐化
   1.4.12 冗長性
   1.4.13 工場跡地での建設

2 老朽化した機器の故障,原因および結果

2.1 老朽化した機器の故障とメカニズム
2.2 機器の老朽化による事故の影響
2.3 金属の物理的損傷
   2.3.1 材料の変形
   2.3.2 延性破壊対脆性破壊
   2.3.3 金属疲労
   2.3.4 腐食/侵食
   2.3.5 兆候(警告サイン)
   2.3.6 老朽化した機器での事故事例
2.4 システム機能の老朽化
   2.4.1 老朽化した機器の故障のメカニズム
2.5 構造物の老朽化
   2.5.1 兆 候
   2.5.2 構造物の老朽化に関する事例研究

3 プラント管理者のコミットメントと責任

3.1 サイトの安全文化の促進
3.2 管理上の課題
3.3 老朽化プロセスの監視とパフォーマンスの測定
3.4 人的資源の要件
3.5 設備機器の廃止と更新の計画
3.6 インフラストラクチャーの老朽化が事業に与える影響を理解する
   3.6.1 構造物としての資産
   3.6.2 道 路
   3.6.3 貯水池と防液堤
   3.6.4 消防用水,冷却水,下水道
   3.6.5 配電システム
   3.6.6 海洋施設
   3.6.7 その他のプロセス設備のインフラストラクチャー
3.7 老朽化したインフラストラクチャーに対する経営判断
   3.7.1 経営幹部に必要な情報
   3.7.2 企業の合併・買収

4 リスクに基づく対策策定

4.1 リスク管理の基本
   4.1.1 リスクのランク付け
   4.1.2 リスク低減策
4.2 リスクに基づく対策策定(RBD)
   4.2.1 リスクに基づく対策策定を適用するタイミング
4.3 リスクに基づく対策策定の適用手順
   4.3.1 ハザードのシナリオを決定する
   4.3.2 結果の影響度を評価する
   4.3.3 発生確率(尤度)の評価
   4.3.4 リスクの評価
   4.3.5 リスク低減策の策定
   4.3.6 リスク管理の実践
   4.3.7 リスクに基づく対策策定に必要な情報
   4.3.8 リスクに基づく対策策定の文書化
4.4 リスクに基づく管理の取込み
   4.4.1 リスクに基づく対策策定の管理と運営の調整
   4.4.2 企業の社会的責任と経済的価値の両立
4.5 予期せぬ出来事への対処
4.6 リスクに基づく対策策定の評価指標

5 プロセス機器とインフラストラクチャーのライフサイクル管理

5.1 ライフサイクルのステージ
5.2 設備のライフサイクル管理
   5.2.1 管理戦略の策定
   5.2.2 組織の構造
   5.2.3 長期的設備資産計画
5.3 一般事項
   5.3.1 運転の健全性による管理
   5.3.2 ライフサイクルの中での変更管理
   5.3.3 管理者不在の設備資産
   5.3.4 設備資産の荒廃
   5.3.5 機器の更新によるライフサイクルの延長
   5.3.6 中古機器または改修機器の管理
   5.3.7 老朽化設備資産の保管と再使用
   5.3.8 古い設備・機器の部分的なアップグレード
5.4 資産の耐用年数を予測する
   5.4.1 平均寿命と使用年数
   5.4.2 寿命末期の故障確率の評価
   5.4.3 老朽化のプロセスと保守管理
5.5 インフラストラクチャー特有の話題

6 ライフサイクル管理のための検査・保守の実施方法

6.1 検査・保守の目標
   6.1.1 ビジョン
   6.1.2 設備の期待寿命中における検査・保守に対する上級管理職の役割
   6.1.3 包括的な検査・試験・予防保全プログラムの正式な実践
   6.1.4 検査や保守の遂行を証明できる必要性
   6.1.5 老朽化した設備の管理戦略
6.2 検査・保守プログラムの要素
   6.2.1 保守プログラム
   6.2.2 検査プログラム
6.3 検査・保守プログラムの人材
   6.3.1 人 材
6.4 インフラストラクチャーの欠陥への対応
   6.4.1 検査のフォローアップ

7 老朽化した資産の健全性管理の実務

7.1 構造物
   7.1.1 構造物の基礎
   7.1.2 支持構造物
   7.1.3 配管システム,パイプラック,高架関連の情報
   7.1.4 建築物
   7.1.5 検査・保守管理の一般的技術標準(RAGAGEP)
7.2 配電と制御
   7.2.1 電気系統
   7.2.2 制御システム
7.3 土工:道路、貯水、鉄道
   7.3.1 道 路
   7.3.2 土工のインフラストラクチャー:側溝、堤防、貯水池
   7.3.3 鉄道と引き込み線
7.4 海洋施設:石油ターミナル設備と桟橋
   7.4.1 海洋施設の情報
   7.4.2 海洋施設の検査
   7.4.3 海洋設備老朽化の兆候
7.5 埋設ユーティリティシステム
   7.5.1 電気ケーブル
   7.5.2 埋設ユーティリティ配管:燃料ガス、冷却水、消防用水、排水管および下水道

8 不要設備の廃止、解体、および撤去

8.1 はじめに
8.2 機器に潜む危険性
   8.2.1 書類が行方不明もしくはない場合
   8.2.2 残留化学物質を除去する際のハザード
   8.2.3 撤去後の保管
8.3 最終的な廃止措置
   8.3.1 洗 浄
   8.3.2 予備の機器と部品の保管
   8.3.3 化学物質の処分
8.4 解体と処分
   8.4.1 ガス抜き
   8.4.2 不活性化(イナート化)
   8.4.3 運転設備からの切り離し
   8.4.4 事業所の浄化
   8.4.5 残存価値

9 今後とその先

参考文献

付録 老朽化資産の事例研究
 事例1 ガス供給用パイプラインの爆発
 事例2 Mississipi 橋の崩落
 事例3 建物基礎の沈下
 事例4 鉱滓ダム(尾鉱ダム)の決壊
 事例5 Betelgeuse 号の沈没
 事例6 アレクサンダーキーランド掘削リグの悲劇
 事例7 鉱石処理施設における屋根の倒壊

索 引

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定価:7,480円
(本体6,800円+税10%)
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