動物の生理学 -分子メカニズムと多様性-

動物の生理学 -分子メカニズムと多様性-

著者名 岡 良隆
神谷 律
久保 健雄
竹井 祥郎
発行元 丸善出版
発行年月日 2023年01月
判型 B5 257×182
ページ数 242ページ
ISBN 978-4-621-30774-8
Cコード 3045
NDCコード 481
ジャンル 生物・生命科学 >  生理学
生物・生命科学 >  動物学・植物学
環境科学・生活科学 >  農学

内容紹介

待望の「動物生理学」を俯瞰する一冊

 

本書は、長く動物学分野で生理学の教育に携わってきた4名の著者によって、動物の生体が示す生命活動機能的側面について分子から個体のレベルまで通して理解し、さらに種の多様性について洞察を深める一助となる教科書となるよう構成された一冊.

理学部だけでなく、工学部や農学部などさまざまな学部で生物科学を学ぶ3・4年生、さらには大学院生や研究者に活用されることを想定している.


本書では最近の分子、細胞レベルの研究成果を多く取り入れ、
1章では全章の理解の基礎となる細胞の機能について
2章から4章では動物の特徴である感覚受容、運動機能、中枢神経系について
5章では生理学の理解に必要な生化学的基礎について
6章では循環調節、体液調節、呼吸調節、体温調節などのホメオスタシスについてを
それぞれ生理学の観点から概説した.

より専門的な内容や関連する興味深いトピックは当社HPに掲載する.

目次

1章 細胞の生理学
 はじめに
 1.1 細胞の構造と機能
 1.2 細胞膜をよぎる物質の輸送と内在性膜タンパク質
 1.3 開口放出とエンドサイトーシス
 1.4 細胞における生体シグナル
 1.5 Ca2+と細胞機能

2章 感覚受容
 はじめに
 2.1 感覚情報の受容と伝達
 2.2 機械受容
 2.3 化学受容
 2.4 視覚
 コラム 色の感覚

3章 運動機能
 はじめに
 3.1 細胞骨格
 3.2 アクチン,チューブリンの重合
 3.3 生体内の細胞骨格とモータータンパク質
 3.4 細胞の運動
 3.5 筋肉の収縮
 3.6 筋収縮の調節
 3.7 心筋,平滑筋の収縮と調節
 3.8 鞭毛・繊毛運動

4 章 中枢神経系の生理学
 はじめに
 4.1 神経系の形態学的特徴
 4.2 神経細胞における電気信号
 4.3 神経伝達と神経修飾
 4.4 神経回路とシステムとしての神経系
 コラム 長期増強と長期抑圧の分子メカニズム
5 章 代謝の生理化学
 はじめに
 5.1 動物の体を構成する主要な生体分子
 5.2 化学反応の自発性の指標:ギブスの自由エネルギー
 5.3 酵素
 5.4 消化器系と消化酵素,輸送体(トランスポーター)
 5.5 エネルギー代謝I ―解糖系とTCA サイクル―
 5.6 エネルギー代謝II―電子伝達系とATP アーゼ―
 5.7 物質代謝
 5.8 代謝の調節

6 章 ホメオスタシスの生理学
 はじめに
 6.1 ホメオスタシスにかかわる生体調節系
 6.2 循環系のホメオスタシス
 6.3 体液のホメオスタシス
 6.4 呼吸系のホメオスタシス
 6.5 体温のホメオスタシス

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