脳とニューロンの生理学

脳とニューロンの生理学

情報伝達・発生・意識
著者名 小島 比呂志 編著
大谷 悟
熊本 栄一
仲村 春和
藤田 亜美
発行元 丸善出版
発行年月日 2014年02月
判型 B5 257×182
ページ数 224ページ
ISBN 978-4-621-08646-9
Cコード 3045
NDCコード 491
ジャンル 生物・生命科学 >  生理学

内容紹介

近年、医療やバイオテクノロジーからコンピュータサイエンス、ロボット工学までも含む広い領域で、脳・神経科学への関心が高まっている。しかし、その対象とする範囲は広く多様なため、要点をおさえて学ぶことが重要となる。 本書は、脳の働きを学ぶうえで最も基礎となるニューロンの電気生理学から、シグナル伝達、神経系の発生、脳の高次機能の一部をコンパクトに記述し、さらに、これらを踏まえて意識やクオリアを理解しようと試みるもの。また、関連する最新の研究成果も随所に盛り込み、最先端の研究の様子が分かるようにも配慮した。 脳・神経科学を学ぶ人ににまず手にとってほしい一冊。

目次

1 ニューロンの性質と機能
 1.1 ニューロンと生体電気現象
 1.2 電気化学勾配と静止膜電位
 1.3 軸索の活動電位とニューロンの電気信号
 1.4 軸索のイオンチャネル
 1.5 イオンチャネル一般論
 1.6 グリア細胞
2 シナプス情報伝達と神経回路網
 2.1 シナプスとシナプス伝達の歴史的背景
 2.2 化学のシナプスの構造
 2.3 シナプスの生理学と薬理学
 2.4 シナプス前機構
 2.5 シナプス後機構と入力情報の東郷
 2.6 シナプス情報伝達の変化
 2.7 シナプス入力の修飾
3 ニューロン内のシグナル伝達とシナプス伝達の修飾
 3.1 細胞膜受容体を介するニューロン内のシグナル伝達
 3.2 細胞内受容体を介するニューロン内のシグナル伝達
 3.3 代謝調節型受容体によるシナプス伝達の修飾
 3.4 末梢と中枢におけるシナプス伝達の修飾
 3.5 まとめ
4 脊椎動物神経系の発生
 4.1 神経誘導
 4.2 神経板の領域化
 4.4 中枢神経系での細胞増殖と組織発生
 4.5 神経回路形成
 4.6 まとめ
5 神経の性質
 5.1 伝達効率変化と情報伝達制御機構
 5.2 シナプス可塑性と幻肢
6 ニューロンから高次機能へ
 6.1 ニューロンと視覚の神経気候
 6.2 クオリアとニューロンの生理学

定価:6,160円
(本体5,600円+税10%)
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