ニューロンの生物物理 第2版

ニューロンの生物物理 第2版

著者名 宮川 博義
井上 雅司
発行元 丸善出版
発行年月日 2013年09月
判型 B5 257×182
ページ数 270ページ
ISBN 978-4-621-08632-2
Cコード 3045
NDCコード 491
ジャンル 物理学
生物・生命科学 >  生物一般

内容紹介

神経生理学テキストの第2版。 精神現象をニューロンおよびニューロンネットワークの示す物理的・化学的・生理学的性質に基づいて 理解するための基礎を解説。神経生理学をこれから専門にしようとする学生が、初学者レベルから 専門家レベルへステップアップする助けとなる。 今回の改訂では、最新の研究成果を織り込むほか、理工系・物理系学生が神経生理学を 学ぶ際に有用となる第9章を新設。 生命科学系・薬学系・医学系・物理系・工学系の学部学生・大学院生の教科書として、また、 研究者のハンドブックとしても役立つ一冊。

目次

第1章 細胞としてのニューロン
 1‐1 神経系:ニューロンのネットワーク
 1‐2 ニューロンの基本形態
 1‐3 ニューロンを構成する分子
 1‐4 ニューロンの基本的振舞い
第2章 細胞膜の電気的性質
 2‐1 静的な性質:膜電位の発生
 2‐2 動的な性質:膜興奮
 附録1 Hodgkin-Huxleyの方程式
 附録2 活動電位のシミュレーション
 附録3 Hodgkin-Huxley理論の確率論的記述
 附録4 HodgkinとHuxleyによる伝導性活動電位の取扱い
第3章 シナプス伝達
 3‐1 シナプス伝達入門
 3‐2 シナプス前過程
 3‐3 シナプス後過程
 3‐4 シナプス間隙における過程
第4章 イオンチャネルとシナプス受容体の多様性
 4‐1 イオンチャネルの一般論
 4‐2 電位依存性イオンチャネル各論
 4‐3 神経伝達物質受容体
第5章 単一神経細胞におけるシナプス統合
 5‐1 情報統合の場としての単一神経細胞
 5‐2 樹状突起の受動的性質
 5‐3 樹状突起の能動的性質
 附録5 ケーブル理論
第6章 神経調節と神経可塑性:海馬スライス標本内ニューロンを例として
 6-1 はじめに
 6‐2 神経調節
 6‐3 神経応答の可堕性
第7章 多神経細胞ネットワークの挙動と情報処理
 7-1 ネットワーク活動を記録する:複数の神経細胞からの膜電位記録
 7-2 脳で観察されるリズム
 7-3 介在ニューロンのネットワーク:神経細胞間の連絡の多様性
第8章 細胞外電位
 8-1 はじめに
 8-2 体積導体中の軸索がつくり出す細胞外電位
 8-3 細胞外電位記録と電流源密度(CSD)解析
第9章 神経組織の誘電体としての性質と電気生理学的記述
 9-1 はじめに
 9-2 準静的条件における連続媒体中の電磁気学の概要
 9-3 周波数に依存する誘電率・伝導率を示す誘電体の電磁気学
 9-4 生体組織における電磁気学:電流源密度(CSD)解析
 9-5 誘電分散:実効的誘電率・実効的伝導率の正体
 9-6 電気生理学の基礎方程式の導出
 附録6 複素誘電率と複素伝導率
 附録7 誘電分散:Debye方程式
 神経生理学で用いられる単位と物理定数

出版社からのメッセージ

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定価:5,940円
(本体5,400円+税10%)
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