- イベント
様々なテーマから多文化社会を読み解く、「文化史」関連書籍特集!
ロシアはいまだに大いなる謎であり続けている.日本人にとって,ロシアは第一に,重要な隣人である.しかし隣人であるというのに,その素顔はあまり知られていない.それゆえどうしても,実態に必ずしも即していないさまざまなイメージが一人歩きしている.本事典は,国内外で活躍する研究者や実務家205名ら,ロシア研究者の総力をあげて編集&執筆した意欲作である.これまでの蓄積と最新の研究動向を反映し,ロシアの多彩な側面を広く深く解説することを目指した.ワンテーマ1見開き完結でどこから開いても興味深く読んでいただける一冊.
ウェルズ 恵子 著
Lisa Gabbert 著
定価:2,860円(本体2,600円+税10%)
A5判・208頁
ISBN:978-4-621-30152-4
国際的に通用する「教養としての文化理解」とは、現在の日常的文化を分析し、伝統的な国内外の文化とどのように結びついているのかを客観的に観察し、解釈できるようになることである。その解釈能力を通じてこそ、多文化(=現在の文化は過去の様々な文化から成り立っている)社会で発展的に活躍する人材は育成される。そこで本企画ではアメリカ文化を事例として、その国の様々な文化が、伝統的な国内外の文化からどのような影響を受けながら形成されてきたかを解説する。
北欧の国デンマークの文化には、日本でも馴染みの深いものが多く存在する。文学においては、アンデルセンの童話はさることながら、『即興詩人』は森鷗外の翻訳により多くの日本人に親しまれた。また芸術では、デンマークを代表する陶器ロイヤルコペンハーゲンは、日本の有田焼に影響を受けたものであると言われている。現代においてもデンマークの文化は、デザインや食文化、ライフスタイルといった観点からもその魅力が世界に発信され続けている。日本は鎖国時代から徐々にデンマークと交流を持ち、幕末以降は教育、学術などの分野で重要な交流を重ねた。本書は、デンマーク文化について、デンマークと日本という小国を舞台にした文化交流の貴重な記録と詳細な検証をもとに、読者にも身近な話題も交え、現地在住の著者が解説する。
『現代スペイン読本』『現代イギリス読本』『フランス文化読本』に続く第4弾。スペインへの渡航者は年々増加しており、十年後に完成を見るサクラダ・ファミリア教会など、日本における南欧文化への興味は年々高まっているにもかかわらず、長い歴史をもつスペイン文化の本質を、読み物としてコンパクトに提供する書籍はほとんどない。そこで本書では、スペイン各分野で著名な方々に執筆参加いただき、スペイン文化の魅力を存分に語っていただく。12章+8トピックスでよく知られたスペインのアイコンを取り上げ、それを掘り下げることでスペインの魅力とその特質を描き出す内容構成とした。
田村 毅 監修
鈴木 雅生 編著
福島 勲 編著
倉方 健作 著
滝沢 明子 著
定価:2,200円(本体2,000円+税10%)
四六・230頁
ISBN:978-4-621-08746-6
本書では、ノートルダム大聖堂、エッフェル塔、オペラ座、ヴェルサイユ宮殿など、よく知られている16個のモニュマンを、その地理的環境と歴史的背景を踏まえて、画像の助けも借りて紹介しつつ、それが具現しているフランス文化のあり方を明らかにすることを目指す。それにまつわるエピソードや社会背景などを解説することにより、フランス文化へと導くという方法をとって、フランスの空気を描き出す。
本書では地中海から東アジアにおよぶ古代文明とその宗教建築の揺籃期から確立期までの変遷を扱う。ピラミッドやジグラト、ギリシア神殿、仏教寺院、ヒンドゥー教寺院、天子の宮殿などの建築造形とその根底にある古代的思惟を探り、宗教、王権、建築の相互作用を解き明かす。
本書では、古代ローマ帝国末期およびヨーロッパ中世から一七世紀までのキリスト教建築を扱う。唯一神による救済、集散する財と技術、権威と力をめぐって展開する建築とキリスト教の軌跡を、サン・ドニ修道院教会堂やサン・ピエトロ大聖堂など手掛りとなる建築とともに辿る。