元素の分析

元素の分析

著者名 日本分析化学会
発行元 丸善出版
発行年月日 2011年11月
判型 A5 210×148
ページ数 302ページ
ISBN 978-4-621-08451-9
Cコード 3343
NDCコード 433
ジャンル 化学・化学工学 >  分析化学 >  試料分析講座シリーズ

内容紹介

元素組成分析は、基礎的かつ重要な化学情報であり、研究・開発の最前線での利用はもちろん、医療や環境、食品など、生活に身近な検査にも多く適用され、人々が安全で健康な生活を送るために大きな貢献をしている。 本書は、実際に元素定量分析を行う技術者、研究者のためのプロトコール、実務書である。最初に、元素分析の歴史、分析の信頼性、基礎的な方法論を取り上げ、初心者にも導入されやすいよう工夫をほどこしてある。各論では、天然水、超純水、大気、土壌、医薬品、食品、産業廃棄物など広範囲にわたる分野での分析法を多数解説。主要な分析法についてはその分野ごとの分析のこつや注意事項を詳細に記述し、各現場ですぐに活用できる分析のコツを詳細に記述した。

目次

1 概論
 1.1 はじめに
 1.2 化学分析法小史
 1.3 現在の微量元素分析法
2 分析値の信頼性と組成標準物質
 2.1 はじめに
 2.2 精度と真度と精確さ
 2.3 SI(国際単位系)
 2.4 トレーサビリティと不確かさ
 2.5 不確かさの評価と伝播則
 2.6 信頼性のある分析法
 2.7 分析法の実行のための要点
 2.8 マネジメントシステムと国際整合化
 2.9 組成標準物質の役割―校正とバリデーション
 2.10 標準物質の供給機関と入手方法
 2.11 定量のための検量線など
 2.12 回帰分析
 2.13 組成標準物質の値付け方法と分散分析
 2.14 CRMの認証書の見方
 2.15 おわりに
3 方法論
 3.1 元素分析(C,H,N,O,Sなどの主成分)
  3.1.1 原理
  3.1.2 装置について
  3.1.2 特殊な試料について
 3.2 金属元素
  3.2.1 機器分析法
  3.2.2 元素各論
 3.3 非金属元素
  3.3.1 はじめに
  3.3.2 イオンクロマトグラフィー
  3.3.3 親水性相互作用クロマトグラフィー
  3.3.4 ガスクロマトグラフィー
  3.3.5 質量分析法
  3.3.6 ICP発光分光分析法・ICP質量分析法
  3.3.7 原子吸光分析法
  3.3.8 X線分析法
  3.3.9 二次イオン質量分析法
  3.3.10 放射化分析法
  3.3.11 その他の分析法
4 試料各論
 4.1 地球化学・環境試料
  4.1.1 天然水
  4.1.2 岩石
  4.1.3 土壌・底質
  4.1.4 大気エーロゾル
  4.1.5 生物試料(動植物試料)
 4.2 食品試料
  4.2.1 食品試料の特徴
  4.2.2 食品中の元素の公的な測定法について
  4.2.3 無機元素組成の分析
  4.2.4 試料調製法
  4.2.5 食品中の無機元素類の調整方法
  4.2.6 無機元素類の測定
  4.2.7 食品中の無機元素類の測定値の精度管理
  4.2.8 食品中の無機元素組成の応用
  4.2.9 おわりに
 4.3 生体・臨床試料・医薬品
  4.3.1 試料の採取と取扱い
  4.3.2 試料の入手までに留意すべきことがら
  4.3.3 測定試料の調製(前処理)
  4.3.4 化学形態別分析―スペシエーション分析
  4.3.5 固体試料の測定
  4.3.6 同位体分析
  4.3.7 医薬品
  4.3.8 測定と結果の評価
  4.3.9 まとめ
 4.4 純水・超純水
  4.4.1 金属元素の分析
  4.4.2 非金属元素
  4.4.3 おわりに
 4.5 廃棄物・社会的規制にかかわる分析
  4.5.1 廃棄物
  4.5.2 RoHS対応

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