化学実験の基礎知識 第3版
イラストで見る

化学実験の基礎知識 第3版

著者名 飯田 隆
菅原 正雄
鈴鹿 敢
辻 智也
宮入 伸一
発行元 丸善出版
発行年月日 2009年06月
判型 B5 257×182
ページ数 306ページ
ISBN 978-4-621-08088-7
Cコード 3043
NDCコード 432
ジャンル 化学・化学工学 >  化学実験
生物・生命科学 >  生化学・分子生物学

内容紹介

実験を行ううえで最低限知っていてほしいこと、通常説明しないような本当に基礎的な“基礎”をまとめた化学の実験書。さまざまな基本的な操作から、分析化学・無機化学・有機化学・物理化学、さらに生物化学では酵素から動物までを扱っている。化学・化学実験の初学者、または未習得者でも実験器具の扱い方、実験操作法、試薬の調製法をはじめ、化学実験の基礎操作を容易にイメージし、実験全体の意味を理解して安全に実験を行うことができ、正しい操作を身につけることができる。

目次

はじめに
 1 実験を始める前の心構え
 2 救急処置
 3 地震,火災時の対応
 4 廃棄物の処理
 5 化学情報の検索
基礎化学
 1 ガラス器具のいろいろ
 2 ガラス細工
 3 ガラス器具の洗浄
 4 プラスチック器具の洗浄
 5 金属(ステンレス・黄銅)部分の洗浄
 6 試薬の開封,保管,取扱い
 7 試薬の等級,ラベル表示
 8 基本操作1(ろ過)
 9 基本操作2(濃縮)
 10 基本操作3(固体の乾燥)
 11 基本操作4(気体の乾燥)
 12 てんびんの取扱い
 13 精製水の種類
 14 精製水の保存,くみ出し
 15 実験室でよく用いる試薬溶液の調製
 16 溶液の濃度
 17 容量器具の取扱い
 18 マイクロピペットの取扱い
 19 安全ピペッターの取扱い
 20 マイクロシリンジの取扱い
 21 物理定数の測定1
 22 物理定数の測定2(とくに有機化合物について)
 23 クロマトグラフィーの基礎
 24 試薬の取扱い
 25 特殊物質の取扱い
 26 圧縮気体の種類と取扱い
 27 ドライアイスと液体窒素の取扱い
 28 データ整理
 29 分子(構造)模型
 30 化学構造式と反応式の作図
 31 物理定数とSI単位系
分析化学
 1 試験管の取扱い
 2 炎色反応
 3 pH試験紙の種類と取扱い
 4 ピペットの種類と取扱い
 5 ビュレットの取扱い
 6 滴定と指示薬
 7 沈殿のつくり方
 8 磁製るつぼの取扱い
 9 ガラス電極によるpHの測定
 10 吸光度の測定
 11 比色法
 12 原子吸光光度法
 13 イオン交換樹脂とイオン交換クロマトグラフイー
無機化学
 1 固体と溶液の電気伝導率
 2 溶液の電気伝導率の測定 
 3 サイクリックボルタンメトリー
 4 電位差(起電力)の測定
 5 トリス(エチレンジアミン)コバルト(III)塩の光学異性体の合成と性質
 6 ヘキサアクアクロム(II)イオンの精製(嫌気性無機物質の取扱い)
 7 一酸化窒素の調製と反応
 8 晶析
 9 X線回折
 10 熱分析
有機化学
 1 有機反応装置
 2 加熱,恒温,冷却
 3 還流とかくはん
 4 脱水・乾燥
 5 気体の発生と取扱い
 6 反応生成物の濃縮と回収
 7 液体試料の分離と精製
 8 固体試料の分離と精製
 9 微量有機合成反応
 10 混合物の分離1(高速液体クロマトグラフィー)
 11 混合物の分離2(ガスクロマトグラフィー)
 12 混合物の分離3(薄層クロマトグラフィー)
 13 混合物の分離4(カラムクロマトグラフィー)
 14 スペクトルの測定と構造解析
物理化学
 1 真空の生成と応用
 2 電圧,抵抗,電流の測定(マルチメーターの使い方)
 3 オシロスコープの使い方 
 4 偏光
 5 回折格子分光器
 6 太陽スペクトル測定とフラウンホーファー吸収線の観測
 7 水素原子のスペクトルと原子のボーアモデル(水素のバルマー系列のスペクトルの測定と解析,原子のスペクトルと量子論)
 8 電子遷移の基礎
 9 有機分子の吸収,蛍光,りん光スペクトル
 10 赤外線吸収スペクトル
 11 オゾンの生成,オゾンの紫外線吸収スペクトル,オゾン層破壊との関連
 12 電荷移動錯体の平衡定数とΔG°,ΔH°,ΔS°の決定
 13 沸点上昇と凝固点降下
 14 一次反応速度定数と活性化エネルギーの決定
 15 ヒュッケル分子軌道法
 16 電子密度,電子分布,フロンティア電子密度
生物化学
 1 実験動物(ラット,マウス,ウサギ)の分類
 2 薬物の投与(皮下,静脈内,腹腔内,経口投与)
 3 屠殺
 4 採血
 5 肝臓,腎臓,脳の摘出
 6 臓器のホモジナイズ
 7 細胞画分の分画
 8 タンパク質の定量 
 9 タンパク質の可溶化
 10 タンパク質の粗分画
 11 透析
 12 酵素活性の測定
 13 酵素反応の速度論的解析1:ミカエリス―メンテン解析
 14 酵素反応の速度論的解析2:ラインウィーバー―バーク解析,ディクソン解析
 15 DNAの調製
 16 サイズ排除クロマトグラフィー
 17 電気泳動法
 18 実体顕微鏡の使用法

出版社からのメッセージ

本書は『化学実験の基礎知識 第2版』(2004年03月刊)の改訂版です。

関連商品

定価:3,300円
(本体3,000円+税10%)
在庫:在庫あり