むち打ち損傷ハンドブック第4版

むち打ち損傷ハンドブック第4版

頚椎捻挫,脳脊髄液減少症の治療から後遺症のしくみまで
著者名 遠藤 健司 編著
西村 浩輔 編著
発行元 丸善出版
発行年月日 2023年09月
判型 B5 257×182
ページ数 200ページ
ISBN 978-4-621-30840-0
Cコード 3047
NDCコード 494
ジャンル 医学・薬学 >  臨床医学・外科系 >  整形外科学・リハビリテーション医学

内容紹介

「むち打ち損傷ハンドブック」が新たな情報を加え,5年ぶりに改訂.

主な改訂点は以下のとおり

・年高齢者に増加傾向である「非骨傷性頚髄損傷」の解説と文献を追加

・国内外の報告を刷新,薬物治療,痛み治療の解説も大幅改訂

・制度の改定に伴い自賠責補償額など最新の情報にアップデート

むち打ち損傷に関わる医師だけでなく理学療法士,柔道整復師,裁判・保険審査に携わる法律家や保険会社スタッフにも欠かせない1冊! 

目次

第1章 むち打ち損傷の歴史
 1.はじめに/2.最近の追突事故の実情
第2章 むち打ち損傷の分類
 1.はじめに/2.土屋の分類(1965年)/3.ケベック報告による分類
第3章 頚椎・頚髄の解剖・生理
 1.前庭神経系の生理学/2.椎骨脳底動脈の解剖/3.脊髄固有ニューロンと平衡機構/4.自律神経系/5.頭蓋―上位頚椎
第4章 追突のバイオメカニクス
 1.はじめに/2.志願者実験/3.屍体実験/4.ダミー実験/5.コンピュータシミュレーション(FEM)実験/6.まとめ
第5章 むち打ち損傷の国内外での最近の知見
 1.はじめに/2.国内外の最近の知見
第6章 むち打ち損傷の急性期症状
 1.はじめに/2.補償問題/3.診断・治療法
第7章 むち打ち損傷の慢性期症状
 1.はじめに/2.頚部痛/3.頭痛/4.めまい/5.頭部,顔面領域のしびれ/6.眼症状/7.耳鳴および難聴/8.悪心・嘔吐/9.四肢症状/10.腰痛/11.バレー・リュー症候群による脳幹,自律神経症状/12.そのほか
第8章 むち打ち損傷の慢性期病態
 1.はじめに/2.椎骨脳底動脈循環不全/3.頚部固有受容器とめまい/4.脳幹,内耳損傷とめまい/5.めまいと自律神経/6.外傷性胸郭出口症候群(外傷性TOS)/7.椎間板性疼痛,椎間関節性疼痛/8.頭頚部外傷後頭痛/9.脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)/10.非骨傷性頸随損傷/11.微小外傷性脳損傷
第9章 脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群,脳脊髄液漏出症)の症状・病態と診断基準
 1.脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群,脳脊髄液漏出症)の症状・病態/2.低髄液圧症候群と脳脊髄液減少症の診断基準
第10章 むち打ち損傷の検査
 1.はじめに/2.診察/3.画像診断/4.筋電図,体性感覚誘発電位(SEP),運動誘発電位(MEP)/5.重心動揺計/6.電気眼振図(ENG)/7.聴力検査(オージオグラム)/8.サーモグラフィー/9.PET,SPECT/10.脳波/11.膀胱内圧曲線
第11章 むち打ち損傷の診断と自宅・外来治療
 1.はじめに/2.診断/3.安静/4.自宅でできる治療/5.外来でできる治療/6.手術治療/7.患者への対応/8.ケベックガイドライン
第12章 むち打ち損傷の薬物治療・神経ブロック治療
 1.はじめに/2.薬物治療/3.神経ブロック治療/4.薬物治療と神経ブロック治療について
第13章 代表的頚椎疾患,非骨傷性頚髄損傷
 1.非特異性頚部痛/2.頚椎椎間板ヘルニア/3.頚椎症性神経根症/4.頚椎症性脊髄症(CSM)/5頚椎後縦靭帯骨化症
(頚椎OPLL)/6.手術治療/7.非骨傷性頚髄損傷
第14章 むち打ち損傷の予後
 1.はじめに/2.事故の重症度,種類/3.性別,年齢/4.補償制度/5.賠償請求告訴
第15章 むち打ち損傷の矛盾と疑問,心理的問題
 1.はじめに/2.軽度な外傷でなぜ頑固な症状が出現するのか?/3.症状が強い場合でも画像に異常が出ないのはなぜか?/4.遅れて発症する場合があるのはなぜか?/5.心理的要因の関与はないのか?/6.心理状態の実際
第16章 むち打ち損傷の後遺症の法的問題と事故の補償制度
 1.はじめに/2.後遺障害とは?/3.後遺症認定機関/4.自賠責保険(共済)/5.裁判所による損害の算定基準/6.事故の補償制度/7.補足:実際の治療,保険と後遺症認定
第17章 むち打ち損傷と代表的脊椎外傷の後遺症書類作成
 1.後遺症書類/2.代表事例と解決/ 3.脊椎障害の種類

出版社からのメッセージ

本書は『むち打ち損傷ハンドブック 第3版』(2018年1月刊)の改訂版です。

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