内容紹介
本書はアメリカの教育家アルフィー・コーンの評論集である。アメリカでも日本でも(あるいはその他の国でも)、近代社会になってから「教育改革」が語られなかった時代はないであろう。常に教育や学校は「変わらなければならない」ものとされ、様々なスローガンが作られた。
コーンは、新しいものとして打ち出される「教育・学校改革」が実は、古くからの考えを踏襲しているものであることを明らかにする。そしてその目的が、「使いやすい労働者」や「既存の体制を受け入れる市民」の育成であると指摘する。それに対して、教育の目的とは何かを捉え直し、「学びを通じてどのような人間を育てるのか」「教えること・学ぶことの真の意味は何であるのか」「学びを促すには何が大切であるのか」といったことを常に考えるよう呼びかけるのである。
さらに「おかしいと思ったら声を上げて、変えていく勇気」を持つことの大切さを説く。
目次
第一部 進歩主義を越えて
第二部 学ぶことで大切なこと
第三部 環境と人間関係 生徒は学校をどのように感じているのか
第四部 全体像を捉える 教育政策のあり方
第五部 学校を越えて 心理的課題と家庭教育
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