内容紹介
日本の家庭教育はどのような方向に進められようとしているのでしょうか。また家庭教育について何が議論されているのでしょうか。実は私たちの知らないことがたくさんあります。本書は国や自治体が進めている家庭教育政策と、それを支える思想や運動を実証的に明らかにします。そして子育てや教育で大切なことは何かを、アメリカの教育家アルフィー・コーンの主張を基にして検討します。これからの家庭教育を考えるために不可欠な情報を提示する一冊です。
目次
1章 現代の家庭教育政策の動向〜Column 1「産む」ことへの国家的まなざしの成立
2章 家庭教育支援条例の成立過程〜Column2男が子育てし、世の中変えませんか
3章「親になるための学び」をめぐって、1 節 自治体における「親になるための学び」の展開/2 節 生徒の人生選択に学校はどう関わるべきか〜Column3 パパとママから悠ちゃんへの手紙
4章「親学」「誕生学」をめぐって〜Column4 娘の成人式を迎えて
5章アルフィー・コーンの家庭教育論〜Column5「専業主婦」と「専業主夫」 補章 アルフィー・コーンの教育論の諸相/1 節 道徳教育の目的と方法―キャラクター教育批判〜Column6人生の成功の秘訣とは?/2 節 教育評価批判〜Column 7「 昔は良かった」のか/3 節 協同学習論―「総合的な学習/探究の時間」への示唆〜Column 8 家庭教育って何だろう?