シリーズ紹介
サウジアラビアの真の姿を、貴重な証言をもとに明らかに サウジアラビアは莫大な石油埋蔵量を誇り、世界のエネルギー安全保障で重要な役割を果たすとともに、そこから上がる富によって国際社会の中でも特異な存在感を示してきた。そのサウジアラビアがいま歴史の分岐点に立っている。数々のテロ支援や汚職の疑惑は世界から批判され、イランとの対立は中東危機の中心となっている。サウード家の若き皇太子ムハンマド・ビン・サルマーンは改革を進めようとしている。このシリーズでは、サウジアラビアの歴史、テロ組織との関係、汚職の真相、女性の地位、メディア、世界の国々との関係などを関係者からの貴重な証言をもとに紹介しながら解説する。
内容紹介
2017年、サウジアラビア皇太子は過激主義から離れ、穏健路線への復帰を標榜し、石油依存体質からの脱却を目指すサウジ・ビジョン2030を策定した。それによって経済を多角化し、雇用を創出しようとするのだが、同時に女性の権利向上などサウジアラビアにとっては野心的な改革も進められている。その改革を国民や世界はどのように見ているのか?サウジアラビアの運命は若い皇太子が握っている。