近代中国の食糧事情

近代中国の食糧事情

食糧の生産・流通・消費と農村経済
著者名 弁納 才一
発行元 丸善出版
発行年月日 2019年10月
判型 A5 210×148
ページ数 248ページ
ISBN 978-4-621-30442-6
Cコード 3033
NDCコード 332
付属品 なし
ジャンル 社会科学 >  経済学

内容紹介

近代中国農村は非常に貧しく、農村の経済も全体として遅れていたと見なされてきた。  だが、実際には近代中国の農村では脱農化・手工業化が進行。遠方からの穀物の移入が当たり前のように行われ、すでに農業国とは言えない状況にあった。そこに起こった日中戦争は、この国の食糧事情をどのように乱し、変えていったのか。本書では中華民国期の食糧の生産・流通・消費に膨大な統計・資料から迫り、近代中国農村経済史の全体像構築を図る。

目次


1.先行研究
   (1)民国期における分析-同時代的考察/(2)戦後の研究
2.資料・調査報告書について
   (1)南満州鉄道株式会社/(2)興亜院/(3)大東亜省/(4)華北綜合調査研究所/(5)華北食糧平衡倉庫/(6)華北交通株式会社/(7)軍糧城精穀株式会社調査部/(8)東亜研究所/(9)その他
3.問題の所在
4.研究の視角と手法
5.本書の構成及び初出一覧


第一部 平時:民国前期(1912〜37年)
第1章 民国前期中国における農産物生産の概要
  1.主要農産物の総生産
(1)主要農産物の栽培面積/(2)主要農産物の生産量
  2.主要農産物別の生産
   (1)米/(2)小麦/(3)高粱・粟/(4)玉蜀黍/(5)甘薯
3.主要農産物の流通
   (1)米/(2)小麦
 
第2章 中国インディカ種米栽培地域における米事情
  1.中国うるち米の品種
   (1)うるち米の品種/(2)うるち米の等級と等級
 2.インディカ種米の主要な生産・供給地
   (1)四川省/(2)湖南省/(3)湖北省/(4)江西省/(5)安徽省・蘇北
 
第3章 江蘇省・浙江省における米事情
  1.江蘇省
   (1)米の生産/(2)耕作体系/(3)農産物の流通
  2.浙江省
   (1)米の生産/(2)米の流通

第4章 山東省における食糧事情
   1.食糧の消費と移入
    (1)食糧の消費と需給/(2)食糧の流動
   2.食用農産物の生産
    (1)概略/(2)小麦/(3)高粱・粟・玉蜀黍/(4)甘藷/(5)大豆

第5章 河北省における食糧事情
   1.平漢線西部沿線地域
    (1)北京・保定間の平漢線西部沿線地域/(2)望都・石家荘間の平漢線沿線地域
2.大清河・牙子河流域
    (1)大清河・牙子河流域北部の非棉産地/(2)大清河・牙子河流域北部の主要棉作地/(3)河北省中部南部望都県以南
   3.冀東(河北省東部)地区


第II部 戦時:民国後期(1937〜49年)
第1章 華中における食糧事情
   1.興亜院からみた華中の米事情
(1)米の生産と流通/(2)米の出廻状況
   2.汪精衛政権下の食糧事情
     (1)米/(2)小麦

第2章 山東省における食糧事情
   1.小麦を中心とする食糧事情
    (1)膠済線沿線における小麦の争奪状況/(2)済南・済寧の小麦「背後地圏」(「聚貨圏」・「蒐貨圏」)/(3)小麦の作況と雑穀事情
2.各農村単位から見た食糧事情
    (1)省中部―益都・濰県/(2)省西部―恵民県・済寧県・泰安県/(3)省東部―青島・高密県

第3章 河北省における食糧事情
   1.北京地区・天津地区
    (1)北京地区概況/(2)天津地区概況/(3)北京地区個別農村事例
   2.石門地区
    (1)概況/(2)獲鹿県東蕉村/(3)正定県柳辛荘/(4)晋県/(5)小結
   3.保定地区
    (1)概況/(2)完県/(3)その他
   4.その他
    (1)冀東地区/(2)邯鄲地区

第4章 河南省・山西省における食糧事情
   1.河南省
    (1)新郷地区/(2)開封地区/(3)帰徳地区/(4)彰徳県/(5)小結
   2.山西省
    (1)食糧事情/(2)農村経済状況と食糧事情/(3)小結


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