クルーグマン国際経済学 理論と政策

クルーグマン国際経済学 理論と政策

〔原書第10版〕上:貿易編
原書名 International Economics: Theory and Policy Tenth Eddition
著者名 山形 浩生
守岡 桜
発行元 丸善出版
発行年月日 2017年01月
判型 A5 210×148
ページ数 416ページ
ISBN 978-4-621-30057-2
Cコード 3033
ジャンル 社会科学 >  経済学

内容紹介

ノーベル経済学賞受賞者・クルーグマンらによる世界中の大学経済学部で最も使用されている国際経済学のテキスト。国際経済学については、基礎から最先端まで、これ一冊で必要十分といわれる内容充実度を誇る。米国テキストならではの懇切丁寧な説明とグラフの多用による視覚的解説によって、ミクロ経済、マクロ経済、経済数学の基礎知識がなくても、丁寧に読めばだれでも十分理解できるようにつくられている。第8版同様、原書と全く同じレイアウト、2色刷で理解しやすいテキストを目指す。なお今回の翻訳は第10版となる。なお、第10版では新たにハーバード大学のM. J. Melitz教授も執筆者に加わり金融危機後の経済情勢など新しい話題に差替え、全面大幅改訂されている。

目次

 第1章 はじめに
  国際経済学って何を扱うの?
   貿易の利益
   貿易のパターン
   どのくらい貿易するのがいいの?
   国際収支
   為替レートの決定要因
   国際政策協調
   国際資本市場
  国際経済学:貿易と金融 
第I部 国際貿易理論
 第2章 世界貿易の概観
  誰が誰と貿易するの?
  規模が大事:重力モデル
   重力モデルの使い方:異常値を探す
   貿易を阻害するもの:距離,障壁,国境
  世界貿易のパターン変化
   世界は小さくなったんだろうか?
   何を貿易するんだろう?
   サービスのオフショア化
  古い法則は今でも使えるの?
 第3章 労働生産性と比較優位:リカードのモデル
  比較優位の概念
  1要素経済
   相対価格と供給
  1要素しかない世界での貿易
   貿易後の相対価格を決める
  【コラム】現実世界の比較優位:ベーブ・ルースの事例研究
   貿易の利益
   相対賃金について一言
  【コラム】貿易しない損失とは
  比較優位をめぐる誤解
   生産性と競争力
  【コラム】賃金は生産性を反映するだろうか?
   貧民労働論
   収奪
  多くの財での比較優位
   モデルの構築
   相対賃金と専門特化
   多財モデルで相対賃金を決める
  輸送費と非貿易財を追加する
  リカード・モデルの実証的な裏づけ
 第4章 特殊要素と所得分配
  特殊要素モデル
  【コラム】特殊要素って何?
   モデルの想定
   生産可能性
   価格,賃金,労働配分
   相対価格と所得分配
  特殊要素モデルでの国際貿易
  所得分配と貿易の利益
  【事例研究】貿易と失業
  貿易の政治経済:予備的な見方
   所得分配と貿易政策
  国際労働移動
  【事例研究】大量移民時代の賃金の収斂
  【事例研究】移民とアメリカ経済
  第4章補遺:特殊要素の詳細
 第5章 資源と取引:ヘクシャー=オリーン・モデル
  2要素経済のモデル
   価格と生産
   投入の組合せを選ぶ
   要素価格と財の価格
   資源と生産量
  2要素経済同士の国際貿易が与える影響
   相対価格と貿易パターン
   貿易と所得分配
  【事例研究】南北貿易と所得格差
  【事例研究】技能偏向技術変化と所得格差
   要素価格の均等化
  ヘクシャー=オリーン・モデルの実証的な証拠
   財の貿易を,要素貿易の代替として見る:貿易の要素内容
   先進国と発展途上国間の貿易パターン
   こうした試験の意味合い
  第5章補遺:要素価格,財の価格,生産判断 
 第6章 標準貿易モデル
  貿易経済の標準モデル
   生産可能性と相対供給
   相対価格と需要
   交易条件の変化による厚生効果
   相対価格を決める
   経済成長:RS曲線のシフト
   成長と生産可能性フロンティア
   世界の相対供給と交易条件
   成長の国際的な影響
  【事例研究】新興工業国の成長は先進国に痛手か?
  関税と輸出補助金:RSとRDの同時シフト
  相対需要と関税の供給効果
   輸出補助の影響
   交易条件効果の意味合い:得をする人と損をする人は?
  国際的な借り入れと融資
   異時点間の生産可能性と貿易
   実質金利
   異時点間比較優位
  第6章補遺:異時点間貿易について詳しく 
 第7章 規模の外部経済と生産の国際立地
  規模の経済と国際貿易:概観
  規模の経済と市場構造
  外部経済の理論
  専門特化した供給業者
  労働市場のプール
  知識のスピルオーバー
  外部経済と市場均衡
  外部経済と国際貿易
   外部経済,生産量,価格
   外部経済と貿易パターン
  【コラム】世界をとじ合わせる
   貿易と厚生と外部経済
   動学的収支逓増
  地域間貿易と経済地理
  【コラム】虚飾の町の経済学
 第8章 グローバル経済の企業:輸出判断,アウトソーシング,多国籍企業
  不完全競争の理論
   独占:簡単なおさらい
   独占競争
  独占競争と貿易
   市場規模拡大の影響
   統合市場の利益:数値例
   産業内貿易の重要性
  【事例研究】実際の産業内貿易:1964年北米自動車協定と,北米自由貿易協定(NAFTA)
  貿易への企業の対応:勝ち組,負け組,産業のパフォーマンス
   生産者ごとのパフォーマンスの差
   市場規模拡大の影響
  貿易費用と輸出判断
  ダンピング
  【事例研究】反ダンピングが保護主義の一種に
  多国籍企業とアウトソーシング
  【事例研究】世界のFDIフローのパターン
  外国直接投資(FDI)をめぐる企業の意思決定
   アウトソーシング
  【事例研究】仕事を外国に輸出? アメリカのオフショア化と失業
   多国籍企業と外国アウトソーシングの影響
  第8章補遺:限界収入を決める   
第II部 国際貿易政策
 第9章 貿易政策のツール
  基本的な関税の分析
   単一産業での需要,供給,貿易
   関税の影響
   保護の量を計測
  関税の費用と便益
   消費者余剰と生産者余剰
   費用と便益を計測する
  【コラム】因果と関税はめぐる
  貿易政策のほかのツール
   輸出補助金:理論
  【事例研究】ヨーロッパの共通農業政策
   輸入割当:理論
  【事例研究】輸入割当の実例:アメリカの砂糖
   自発的輸出制限(VER)
  【事例研究】自発的輸出制限の実例
   ローカルコンテンツ要求
  【コラム】ギャップの橋渡し
   そのほかの貿易政策ツール
  貿易政策の影響:まとめ 
  第9章補遺:独占がある場合の関税と輸入割当  
 第10章 貿易政策の政治経済
  自由貿易の支持論
   自由貿易と効率性
   自由貿易の追加の利益
   レントシーキング
   自由貿易支持の政治的な議論
  【事例研究】「1992」の利益
  国民厚生から見た自由貿易反対論
   交易条件に基づく関税支持論
   国内市場の失敗に基づく自由貿易反対論
   市場の失敗説はどこまで納得できるものだろうか?
  所得分配と貿易政策
   選挙での競争
   集合行為
  【コラム】政治家の買収:1990年代からの証拠
   政治プロセスのモデル化
   保護されるのは誰?
  国際交渉と貿易政策
   交渉の利点
   国際貿易交渉の小史
   ウルグアイラウンド
   貿易自由化
   体制改革:GATTからWTOへ
  【コラム】紛争の解決――そして新たな紛争の火種に
   便益と費用
  【事例研究】WTOの試金石
  ドーハの失望
  【コラム】農業補助金は第三世界に痛手を与えるか?
   特恵貿易協定
  【コラム】自由貿易圏VS関税同盟
  【コラム】特恵貿易の魅力とは
  【事例研究】南米の貿易転換
  第10章補遺:最適関税がプラスだという証明 
 第11章 発展途上国の貿易政策
  輸入代替工業化
   幼稚産業論
   保護を通じて製造業を促進
  【事例研究】メキシコ,輸入代替工業化を放棄
  製造業びいきの結果とは:輸入代替工業化の問題点
  1985年以来の貿易自由化
  貿易と成長:アジアの離陸
  【コラム】インドの躍進   
 第12章 貿易政策をめぐる論争
  活発な貿易政策を支持する高度な議論
   技術と外部性
   不完全競争と戦略的貿易政策
  【コラム】インテル創始者の警告
  【事例研究】シリコンチップをめぐる争い
  グローバル化と低賃金労働
   反グローバル化運動
   貿易と賃金再訪
   労働基準と貿易交渉
   環境問題と文化問題
   WTOと国の独立
  【事例研究】バングラデシュの悲劇
  グローバル化と環境
   グローバル化,成長,公害
   「公害ヘイブン」の問題
   炭素関税論争
●数学補遺
 要素比率モデル(第5章数学補遺)
 貿易する世界経済(第6章数学補遺)
 独占競争モデル(第8章数学補遺) 

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