内容紹介
基礎医学を学び始めた学生の頭を悩ます最たるものは神経系、すなわち脳、脊髄、末梢神経の解剖と生理つまり、それらの構造と機能。これらを理解するためには、どうしても絵解きが必要。その絵解きには、画家であり医師である人が望ましい。この両者を兼ねそなえた稀有の才能こそ本書の著者、Frank H.Netter博士。まず脳と脊髄をかこむ骨性被覆の記述から始まり、脳、脊髄のマクロの解剖、神経系を養う血管系、自律神経系、12対の脳神経の機能解剖、脊髄に出入する神経の機能解剖と進み、さらに神経系の発生のわかりやすい記述から、神経生理学、神経機能解剖学に入る構成となっている。逆に進めば、ニューロンやシナプスからスタートして神経系全体という大宇宙、さらにそれを養う血管系、それを外力からガードしている頭蓋骨や脊柱にまで至る膨大な体系――人間にとって最も重要なシステムを理解することできる。
目次
第1章 脳と脊髄の骨性被覆
第2章 脳と脊髄の肉眼的解剖
第3章 脳と脊髄の血管系
第4章 自律神経系
第5章 脳神経
第6章 神経叢と末梢神経
第7章 発生学
第8章 生理学および機能的神経解剖学
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