放射線生物学
原子力工学

放射線生物学

著者名 東京大学工学教程編纂委員会
上坂 充 編著
発行元 丸善出版
発行年月日 2022年09月
判型 A5 210×148
ページ数 162ページ
ISBN 978-4-621-30751-9
Cコード 3345
NDCコード 464
ジャンル 数学・統計学 >  シリーズ数学・統計学 >  東京大学工学教程
生物・生命科学 >  生化学・分子生物学

内容紹介

放射線生物学は,放射線が生物や人体に及ぼす影響や効果,作用を取り扱う分野である.

放射線が物質に照射されたときに生じる物理的過程,化学的変化を引き金として生体に現れる影響を理解し,人と環境を放射線の悪影響から守るうえで,また,放射線を医療診断や治療に応用するうえで,不可欠の基盤である.

本書では,関係する基礎過程について述べた後,DNA・細胞・組織・臓器・個体といったさまざまなレベルでみられる影響,放射線に対する生体の応答を解説する.

原子力工学はもちろんのこと,工学に携わる多くの学生にとって,有用なものとなっている.

目次

はじめに
1 放射線生物学の基礎
 1.1 放射線と原子と原子核
 1.2 放射線生物作用の空間スケールと時間スケール
 1.3 放射線源
 1.4 放射線生物学・医療での放射線の役割

2 放射線生物学の物理・化学的基礎過程
 2.1 放射線と物質の相互作用
 2.2 水・生体高分子の放射線化学
 2.3 直接作用と間接作用
 2.4 LET 依存性と空間的構造

3 DNA・核・細胞の損傷と修復
 3.1 細胞の構造と活動
 3.2 DNA の損傷と修復
 3.3 細胞に対する作用
 3.4 細胞応答
 3.5 細胞死
 3.6 放射線感受性
 3.7 突然変異
 3.8 発がん
 3.9 非標的影響
 3.10 細胞レベルの放射線応答から個体レベルの放射線影響へ

4 個体レベルと臓器・組織レベルでの放射線影響
 4.1 放射線による人体影響の分類
 4.2 急性障害と胎児発生障害(確定的影響)
 4.3 晩発障害と遺伝的障害(確率的影響)
 4.4 臓器・組織の放射線感受性
 4.5 放射線防護剤と放射線増感剤
 4.6 低線量率・低線量被ばく影響
 4.7 放射線ホルミシス
おわりに
参考文献

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