内容紹介
初年次学生が学んでおくべき内容をまとめた「理工系の基礎」シリーズの一冊。
薬学はその名の通り、薬に関する研究を行う学問である。原子・イオンから地球環境に至るスケールで人の健康を科学していることは薬学の大きな特徴といえる。物質科学と生命科学の知識を両輪として、化学物質と生命のインターフェースを研究する基礎薬学や、薬理学や薬剤学に代表される医療薬学、毒性学や公衆衛生学に代表される衛生薬学といった薬学独自の研究分野も発展している。このように薬学分野は非常に多彩であり、知っておくべき内容も幅広い。本書ではその幅広い中でも特に重要なものを厳選し、初学者にもわかりやすいように配慮して一冊にまとめあげた。
本書は薬学教育モデル・コアカリキュラムに沿ってまとめられているため、薬剤師国家試験にむけても活用できる。
目次
1 薬剤師
1.1 薬剤師の使命
1.2 薬剤師に求められる倫理観
1.3 信頼関係の構築
1.4 多職種連携協働とチーム医療
2 薬学と社会
2.1 人と社会に関わる薬剤師
2.2 薬剤師と医薬品等に係る法規範
2.3 社会保障制度と医療経済
2.4 地域における薬局と薬剤師
3 薬学基礎
3.1 薬学計算
3.2 物質の物理的性質
3.3 化学物質の分析
3.4 化学物質の性質と反応
3.5 生体分子・医薬品の化学による理解
3.6 自然が生み出す薬物
3.7 生命現象の基礎
3.8 人体の成り立ちと生体機能の調節
3.9 生体防御と微生物
4 衛生薬学
4.1 健康
4.2 環境
5 医療薬学
5.1 薬の作用と体の変化
5.2 薬理・病態
5.3 薬物治療に役立つ情報
5.4 薬の生体内運命
5.5 製剤化のサイエンス
6 薬学臨床
6.1 薬学臨床の基礎
6.2 処方箋に基づく調剤
6.3 薬物療法の実践
6.4 チーム医療への参画
6.5 地域の保健・医療・福祉ヘの参画
7 薬学研究
7.1 薬学における研究の位置付け
7.2 研究の意義
7.3 研究に必要な法規範と倫理
7.4 研究の実践
7.5 東京理科大学薬学部の研究室
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