最新環境百科

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原書名 Living in the Environment
著者名 松田 裕之 監訳
秋庭 はるみ 監訳
戎谷 舞子 監訳
木村 久美子 監訳
桜井 良 監訳
発行元 丸善出版
発行年月日 2016年01月
判型 B5 257×182
ページ数 736ページ
ISBN 978-4-621-30001-5
Cコード 3040
ジャンル 科学一般 >  科学_事典・便覧
環境科学・生活科学 >  環境科学 >  環境一般

内容紹介

地球上には人類だけでなく、数多くの種が共存している。しかし私たち人類が豊かに暮らそうとすることにより、地球温暖化や酸性雨、森林伐採や大気汚染などが起こり、ほかの種だけでなく、私たち自身も病気になり、安心して住める場所が減り、資源をめぐる争いが起きている。これらを解決し、豊かな暮らしをより持続的にするためにはどのようにすればよいのだろうか。そのためには日々変わる環境を知り、起きていることを学ばなければならない。そして得た知識を社会に反映させ、より持続可能な社会を目指していく必要がある。本書では生物の生態や汚染物質の振る舞いといった問題だけでなく、食糧問題にどう対応するか、どのような街づくりをすればよいかといった、政治や経済の知識までも学ぶことができる。「環境問題」という幅広い知識を必要とする問題に対応できる最新の知見が、わかりやすい文章とたくさんの写真とともに、この一冊にまとめられている。

目次

人間と持続可能性
 1 環境問題とその原因,そして持続可能性
  重要事例研究 2065年のより持続可能な世界のビジョン
   1‐1 持続可能性の諸原則は何か
   1‐2 私たちの生態フットプリントはどのように地球へ影響を与えているのか
   1‐3 なぜ私たちはなぜ環境問題を抱えているのか
   1‐4 環境的に持続可能な社会とは何か
  人物紹介1.1 ツイ・セレイバサナ
  すべてをつなえて考える より持続可能な地球のビジョン
科学,生態系の原則,持続可能性
 2 科学,物質,エネルギー,そしてシステム
  重要事例研究 科学者はどう自然を学ぶのか――森林での実験
   2‐1 科学者は何をするのか
  人物紹介2.1 ジェーン・グドール
  科学の焦点2.1 著名な科学の仮説に関するいくつかの修正  
   2‐2 物質とは何か,それが変化すると何が起こるのか
   2‐3 エネルギーとは何か,それが変化すると何が起こるのか
   2‐4 システムとは何か,それらはどのように変化に対応するのか
  科学の焦点2.2 モデルの有用性
  すべてをつなげて考える 森林実験と持続可能性
 3 「生態系」とは何か,そしてどのように機能しているのか
  重要事例研究 熱帯雨林が姿を消しつつある
   3‐1 地球の生命維持システムはどのように機能しているか
   3‐2 生態系の重要な構成要素とは何か 
  科学の焦点3.1 世界で最も重要な生物の多くは,私たちの目には見えない
   3‐3 生態系においてエネルギーに何が起きているのか
   3‐4 生態系において物質に何が起きているのか
  科学の焦点3.2 水に特有の性質
   3‐5 科学者はどのように生態系を研究しているのか
  科学の焦点3.3 地球の限度を調べる――完新世から人新世へ
  すべてをつなげて考える 熱帯雨林と持続可能性
 4 生物多様性と進化
  重要事例研究 なぜ両生類は消滅しつつあるのか
   4‐1 生物多様性とは何か、なぜ重要なのか
  科学の焦点4.1 昆虫は不可欠な役割を果たす
  人物紹介4.1 エドワード・O・ウィルソン
   4‐2 生命は時間とともにどのように変化するのか
   4‐3 地質学的プロセスと気候変動は進化にどのように影響するのか
   4‐4 種分化,絶滅,人間活動は生物多様性にどう影響するのか
  科学の焦点4.2 集団における遺伝的形質の変化
   4‐5 種多様性とは何か、なぜ重要なのか
   4‐6 種が生態系においてどのような役割を果たすのか
  科学の焦点4.3 科学者は両生類の減少の原因を追い求める
  すべてをつなげて考える 両生類と持続可能性
 5 生物多様性,種の相互作用,個体群調節
  重要事例研究 カリフォルニアラッコ――回復期にある種
   5‐1 種はどのように相互作用するのか
  科学の焦点5.1 藻場に対する脅威    
   5‐2 群集および生態系はどのように環境変動に反応するのか
   5‐3 個体群増殖の限界は何によって決まるのか
  科学の焦点5.2 カリフォルニアラッコの未来はなぜ不確実なのか
  すべてをつなげて考える カリフォルニアラッコと持続可能性
 6 人口問題
  重要事例研究 地球の人口はおよそ70億人
   6‐1 環境学者は人口増加をどう考えているのか
  科学の焦点6.1 人口はどのくらいの期間増加しつづけることができるか
   6‐2 人口規模に影響を与える要因は何か
  科学の焦点6.2 人口動態の予測 
   6‐3 年齢構成は人口の増加と減少にどのように影響しているのか
   6‐4 人口増加を遅らせることはできるのか
  すべてをつなげて考える 世界人口の増加と持続性 
 7 気候と生物多様性
  重要事例研究 温帯落葉樹林
   7‐1 気候に影響を与える要因は何か
   7‐2 気候はどのようにバイオームの特質や場所に影響を与えるのか
  科学の焦点7.1 砂漠で生きながらえる
   7‐3 人間活動はどのように世界の陸域生態系に影響を及ぼしているのか
  人物紹介 7.1 J・マイケル・フェイ
  すべてをつなげて考える 温帯落葉樹林と持続可能性
 8 水生生物多様性
  重要事例研究 なぜサンゴ礁に注意を払わなければいけないのか
   8‐1 水生生態系の一般的な性質とは何か
   8‐2 なぜ海洋水生生態系は重要なのか
   8‐3 人間活動はどのように海洋生態系に影響を与えるのか
   8‐4 なぜ淡水生態系は重要なのか
  人物紹介8.1 アレクサンドラ・クストー
   8‐5 人間の活動は淡水生態系にどのような影響を与えているのか
  すべてをつなげて考える サンゴ礁と持続可能性
生物多様性の持続
 9 生物多様性の持続――種の保存と生態系サービス
  重要事例研究 消えたミツバチ
   9‐1 種の損失と生態系サービスにおける人類の役割とは何か
  科学の焦点9.1 絶滅率を推定する
   9‐2 なぜ私たちは種とそれらが提供する生態系サービスの維持を気にする必要があるのか
   9‐3 人類はどのように種の絶滅と生態系サービスの劣化を加速させているのか
  科学の焦点9.2 ミツバチ喪失――原因究明
  人物紹介9.1 ケイガン・ハッキ・セカチオグルー
   9‐4 どのように野生種と生態系サービスを維持していくことができるのか
  すべてをつなげて考える ミツバチと持続可能性
 10 陸生の生物多様性を持続可能にする――生態系と生態系サービスを守る
  重要事例研究 コスタリカ――世界の保全リーダー  
   10‐1 森林生態系が直面する深刻な脅威は何か
  科学の焦点10.1 自然の生態系サービスを金銭的価値で評価する
   10‐2 森林はどのように維持管理するべきなのか
  科学の焦点10.2 持続可能な木材や製品を認証する
   10‐3 草原はどのように維持管理するべきなのか
   10‐4 公園や自然保護区はどのように維持管理するべきなのか
  科学の焦点10.3 イエローストーン国立公園に戻ってきたハイイロオオカミ
   10‐5 生物多様性や生態系サービスを維持する生態系アプローチとは何か
  人物紹介10.1 ルーク・ダラー
  科学の焦点10.4 コスタリカを覆う乾燥熱帯林の生態学的復元
  すべてをつなげて考える コスタリカの生物多様性を維持する
 11 水生生態系と生態系サービスを維持する
  重要事例研究 ウミガメの窮状
   11‐1 水生生物多様性と生態系サービスにとって主要な脅威は何か
  科学の焦点11.1 侵入種のコイはどのようにして,水域を濁らせるのか
  科学の焦点11.2 海洋の酸性化――もう1つの二酸化炭素問題
   11‐2 海洋の生物多様性を守り,維持するためにどのようなことができるのか
   11‐3 どのように海面漁業を管理・維持すべきなのか
  人物紹介11.1 シルビア・アール
   11‐4 湿地の保護・維持のために何をすべきなのか
   11‐5 淡水湖や河川とそこで行われる漁業を守り,維持するために何をすべきなのか
   11‐6 水生生物多様性を維持するため,何を優先すべきなのか 
  すべてをつなげて考える ウミガメと持続性
自然資源の持続
 12 食糧生産と環境
  重要事例研究 グローイング・パワー――都市の食糧オアシス  
   12‐1 食料安全保障とは何かまたなぜその達成は難しいのか
   12‐2 食料はどのように生産されているのか
   12‐3 工業化された食糧生産によってどのような環境問題が生じているのか
  科学の焦点12.1 土壌は陸上の生物の基盤である
   12‐4 より持続可能な方法で有害生物から作物を守るにはどうしたらよいのか
   12‐5 食料安全保障を改善するにはどうしたらよいのか  
  人物紹介12.1 ジェニファー・バーニー
   12-6 より持続可能な方法で食糧を生産するにはどうしたらよいのだろうか
  科学の焦点12.2 水耕栽培――土壌を用いずに作物を育てる
  科学の焦点12.3 土地研究所と多年生複作
  すべてをつなげて考える グローイング・パワー社と持続可能性
 13 水資源
  重要事例研究 コロラド川の話
   13‐1 利用できる水は十分にあるのか
   13‐2 地下水は持続可能な資源なのか
  科学の焦点13.1 地下水供給を観測するために人工衛星を使う
   13‐3 地表水資源量を増加させることはできるのか
   13‐4 水輸送で水供給を拡大できるのか
   13‐5 海水の淡水化は水供給を拡大する有用な方法なのか
   13‐6 どうすれば淡水をより持続的に使うことができるのか
  科学の焦点13.2 改良型の海水淡水化技術の探索   
   13‐7 どうすれば洪水の脅威を減らすことができるのか
  人物紹介13.1 サンドラ・ポステル
  すべてをつなげて考える コロラド川と持続可能性
 14 再生不可能な鉱物資源
  重要事例研究 希土類元素の重要性
   14‐1 地球の主な地質学的プロセスとは何か,そして鉱物資源とは何か
   14‐2 再生不可能な鉱物資源はいつまで供給されるのか
   14‐3 再生不可能な鉱物資源の利用により,どのような環境影響が生じるのか
   14‐4 環境を維持しつつ鉱物資源を使うにはどうするべきなのか
  科学の焦点14.1 ナノテクノロジー革命
  科学の焦点14.2 グラフェン――革命的な材料   
   14‐5 地質学的な危険としてどのようなことがあるのか
  人物紹介 郭玉国
  すべてをつなげて考える 希土類元素と持続性
 15 再生不可能エネルギー
  重要事例研究 米国は石油や天然ガス新時代に突入しているか
   15-1 正味のエネルギーとは何か,なぜ重要なのか
   15-2 石油利用の利点と欠点は何か
  科学の焦点15.1 横方向への掘削や水圧破砕により閉じ込められた石油や天然ガスを掘削する
   15‐3 天然ガス利用の利点と欠点は何か
   15‐4 石炭利用の利点と欠点は何か
   15‐5 原子力利用の利点と欠点は何か
 すべてをつなげて考える 石油や天然ガス新時代と持続可能性
 16 エネルギー効率と再生可能エネルギー
  重要事例研究 米国における風力の驚くべき可能性
   16‐1 なぜエネルギー効率は重要なエネルギー資源と言えるのか
  科学の焦点16.1 よりよいバッテリーを求めて
  人物紹介16.1 エイモリー・B・ロビンス
   16‐2 太陽エネルギーの利点と欠点は何か
   16‐3 水力エネルギーの利点と欠点は何か
   16‐4 風力エネルギーの利点と欠点は何か
   16‐5 バイオマスをエネルギー利用することの利点と欠点は何か
  科学の焦点16.2 藻類やバクテリアからガソリンやディーゼル燃料をつくる   
   16‐6 地熱エネルギーの利点と欠点な何か
   16‐7 水素をエネルギ一利用することの利点と欠点は何か
   16‐8 どうすればより持続可能な次世代エネルギーに移行できるか
  すべてをつなげて考える 風力と持続可能性
環境の質の持続  
 17 環境危機と人間の健康
  重要事例研究 水銀の毒性作用  
   17‐1 どのような健康上の危険に直面しているのか
   17‐2 どのような生物学的危機に直面しているのか
  科学の焦点17.1 抗生物質に対する遺伝的耐性が増加している
  人物紹介17.1 ハイアット・シンディ
  科学の焦点17.2 環境医学――どのようにしてほかの動物を介して感染症にかかるのか追跡する 
   17‐3 どのような化学物質による危機に直面しているのか
  科学の焦点17.3 BPAをめぐる論争
   17‐4 どうすれば化学物質の危険を評価することができるのか
   17‐5 どのようにリスクを予見し,どうすれば最悪のリスクを回避できるのか
  すべてをつなげて考える 水銀の毒作用と持続可能性
 18 大気汚染
  重要事例研究 南アジアの巨大な褐色雲
   18‐1 大気の性質とは何か
   18‐2 屋外大気汚染の主要な問題とは何か
  科学の焦点18.1 南アジア褐色雲,氷河の融解,そして気候変動
  科学の焦点18.2 大気汚染物質の検出  
   18‐3 酸性降下物とは何か,なぜ問題なのか
   18‐4 屋内空気汚染の主要な問題とは何か
   18‐5 大気汚染の健康影響とは何か
   18‐6 大気汚染をどのように解決すべきなのか
   18‐7 成層圏のオゾンはどのように減少しているのか,また何ができるのか
  人物紹介18.1 シャーウッド・ローランドとマリオ・モリーナ
  すべてをつなげて考える 南アジア褐色雲と持続可能性
 19 気候崩壊
  重要事例研究 グリーンランドにおける氷の融解
   19‐1 地球の気候はどのように変化しているのか
   19‐2 なぜ地球の気候は変動しているのか
  科学の焦点19.1 モデルを使って未来の大気温度の変化を予測する
   19‐3 大気が暖かくなることによりどのような影響が起こり得るのか
   19‐4 予測された気候崩壊を遅らせるために何ができるのか
   19‐5 どのように気候変動に適応できるのか
 すべてをつなげて考える グリーンランドの融解と持続可能性
 20 水質汚染
  重要事例研究 メキシコ湾に毎年形成されるデッドゾーン
   20‐1 水質汚染の原因や影響は何か
   20‐2 川や湖の水質汚染の原因は何か
  科学の焦点20.1 汚染物質を検知するための水質試験
   20‐3 地下水の水質汚染の原因は何か
   20‐4 海洋の水質汚染の原因は何か
   20‐5 どうしたら水質汚染に対処できるのか
  人物紹介20.1 アシュリー・マレー
  科学の焦点20.2 自然の働きを利用して汚水を浄化する
  すべてをつなげて考える デッドゾーンと持続可能性 
 21 固形・有害廃棄物
  重要事例研究 電子廃棄物――拡大しつつある問題
   21‐1 固形廃棄物および有害廃棄物とは何か,なぜ問題なのか
  科学の焦点21.1 廃棄物処理学およびごみの追跡
   21‐2 どのように固形廃棄物に対処すべきなのか
   21‐3 不使用,減量,再利用,再生利用することはなぜ重要なのか
  人物紹介21.1 マイク・ビドル
  科学の焦点21.2 バイオプラスチック製品   
   21‐4 固形廃棄物の焼却および埋設の利点と欠点は何か
   21‐5 どのように有害廃棄物に対処すべきなのか
   21‐6 どうすれば持続可能な廃棄物の少ない社会に変えることができるのか
  すべてをつなげて考える 廃棄物と持続可能性
 22 都市化と持続可能性
  重要事例研究 ポートランド――都市の持続可能性への取り組み
   22‐1 都市部にみられる人口推移の特徴とは何か
   22‐2 主要都市の資源や環境に関わる問題とは何か
   22‐3 交通機関が都市環境に与える影響とは何か
   22‐4 都市の土地利用計画の重要性とは何か
   22‐5 どうすれば都市がより持続可能で住みやすくなるのか
  科学の焦点22.1 持続可能な地域開発――グローバルな持続可能性への鍵
  科学の焦点22.2 都会の屋内農業
  すべてをつなげて考える ポートランドと持続可能性
人間社会の持続
 23 経済学、環境、持続可能性
  重要事例研究 ドイツ――経済学で再生可能エネルギーへの転換を促進
   23‐1 経済体系は、どのように生物圏と関係しているのか
   23‐2 自然資本,公害防止管理や資源利用をどのように評価できるのか
   23‐3 環境問題を解決するための道具として,どのように経済学が使えるか
   23‐4 貧困を減らすことは,環境問題の解決にどのように寄与するのか
  人物紹介23.1 サーシャ・クレイマー
   23‐5 どうすれば環境面でより持続可能な経済へ転換することができるのか
  人物紹介23.2 レイ・アンダーソン
  すべてをつなげて考える ドイツの転換と持続可能性
 24 政治,環境と持続可能性
  重要事例研究 米国における大学キャンパスのグリーン化
   24‐1 より持続可能な社会への移行における政府の役割は何か
   24‐2 環境政策はどのようにつくられるのか
   24‐3 環境問題を扱ううえでの環境法の役割とは
  科学の焦点24.1 科学と政治――原則と手順
  人物紹介24.1 デニス・ヘイズ
   24‐4 環境団体の主な役割とは
  人物紹介24.2 アンジャリ・アパデュライ
   24‐5 どうすれば世界の環境安全保障を改善することができるのか
   24‐6 どうすればより持続可能かつ公正な環境政策を実施できるのか
  すべてをつなげて考える 環境配慮型キャンパスと持続可能性
 25 環境的世界観,倫理,そして持続可能性
  重要事例研究 バイオスフィア2――謙虚さにみる教訓
   25‐1 主要な環境的世界観とは何か
   25‐2 より持続可能に生きるうえでの教育の役割とは何か
  人物紹介25.1 アルド・レオポルド
   25‐3 どうすればより持続可能に生きられるのか
  人物紹介25.2 レスター・R・ブラウン
  すべてをつなげて考える バイオスフィア2と持続可能性

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