内容紹介
アルベルト・アインシュタインは相対性理論や、質量とエネルギーの関係を表すE = mc2の式で有名な、科学の世界に大きな影響をあたえた人物。アインシュタインの発見は原子の存在と大きさを明らかにしたことから、量子力学の分野を生み出してブラックホールやビッグバン理論のもととなる宇宙モデルをつくったことまで実に幅広く、彼の理論を通して世界の本当のすがたの理解に大きく近づくことができた。この本は伝記のかたちを取っているが,彼の生き様がわかるだけではなく、〈ためしてみよう!〉の実験で難しい原理が手に取るようにわかり、〈思考実験〉を通じてアインシュタインの発想を追体験できる、とてもユニークな体験型伝記。中学生からわかる相対性理論の本としても楽しる。未来の科学者をめざす子どもたちに伝えたい、発想の源がわかる一冊。
目次
1.好奇心旺盛で自立した子ども 1879〜1901年
方位磁針と磁石
トランプの家
ミュンヘンからミラノへ
2.特許局と驚異の年 1901〜1909年
毛細管現象
光電効果
光の速度
E=mc2
3.特殊相対性理論 1905年
宇宙を移動する
相対運動
同時性
時間の遅れ――その1
時間の遅れ――その2
双子のパラドックス
ゾゾン星の光の速度
4.くつ下をはかない教授 1909〜1919年
青い空と赤い夕焼け空
加速しているエレベーター
曲がる光
日食
5.一般相対性理論
6.名誉と悩み 1919〜1933年
ほかの銀河
膨張する宇宙
7.アメリカと爆弾 1933〜1945年
連鎖反応
8.平和と人権のために立ち上がる 1945〜1955年
ヨットに挑戦
等価原理で遊ぶ
おわりに:生き続けるアインシュタイン
付録:参考文献、おすすめの図書とウェブサイト、年表
【ためしてみよう!】方位磁針と磁石/トランプの家/ミュンヘンからミラノへの旅/毛細管現象/太陽電池の効果/板チョコで光の速度を計算/E=mc2の式で電力1年分を計算/相対運動/青い空と赤い夕焼け空をつくる/曲がる光/日食をつくりだす/アンドロメダ銀河の観察/マシュマロで宇宙の膨張を再現/ドミノでつくる原子核反応/ミニチュアのヨットづくりに挑戦/等価原理で遊ぶ/
【思考実験】宇宙を移動する/同時性/時間の遅れ―その1/時間の遅れ―その2/双子のパラドックス/ゾゾン星の光の速度/加速するエレベーター
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