パスツールと微生物

パスツールと微生物

伝染病の解明と治療につくした科学者
原書名 Pasteur, des microbes au vaccin
著者名 佐藤 直樹 監訳
Josephine Galipon 監訳
佐藤 薫
発行元 丸善出版
発行年月日 2013年04月
判型 B5 257×182
ページ数 172ページ
ISBN 978-4-621-08603-2
Cコード 1340
NDCコード 289
ジャンル 科学一般 >  科学読み物
科学一般 >  シリーズ科学一般 >  ジュニアサイエンスシリーズ
生物・生命科学 >  生物一般 >  生物読み物

内容紹介

パスツールの功績と、その時代背景を知る伝記。テーマと関連性のある19の体験学習コーナーを収録、一般的な伝記とは違った構成が特徴。パスツールの生きた時代には、生物は何もないところから自然に「わく」と信じられていたが、パスツールはその誤った「自然発生説」を実験によって否定し、当時の生命観を大きく変えた。彼の功績は生物学、医学、化学の幅広い領域にわたり、種々の病気の予防接種、ワインやビール類の製造、食品の低温殺菌法(=パスツリゼーション)、手術における消毒など、現代の私たちの生活に大きく貢献している。愛娘たちを伝染病で亡くし、自身も左半身不随になりながらも、最後まで伝染病から人々を救うための研究を続けた、ドラマチックな生涯を紹介する。

目次

1 使命感のめざめ
 ジュラ山地出身の子どもとして/美術の才能/パリの夢/ゆるがない決意/デュマに対する尊敬/不思議な酸/結晶の研究/よくわからない問題/やっかいな結晶面/はじめての成功/革命的な仮説/「フランスは火山の上」
2 発酵の研究
 ヨーロッパへの道/リール大学/「テンサイのしぼり汁につかって」/わき上がるさまざまな発想/「生命をあらわす現象」/微生物学の誕生/ウルム通りにある屋根裏部屋の研究室/自然発生についての論争/白鳥の首型フラスコのよる証明/フラスコを運ぶ旅/ついに全面勝利
3 微生物学の発展
 ワインのなかの真実/ビールと愛国心/カイコによりそって/アレスの研究所/この菌が犯人/いちばん大事な段階/共同研究/学者の顔の裏にかくされた人間性/試練と悲劇と敗北/科学を守る/ゆっくりと進みはじめた衛生学/医者のなかに入っていった「医学知らずの化学屋」
4 栄光のワクチン開発
 炭疽病との闘い/「のろわれた畑」の調査/ニワトリのコレラ/弱毒化についての教訓/世紀の大実験/プイー=ル=フォールでの成功/国際的な栄光/恐怖をひろめるこの悪は/つぎつぎと注射/9歳の少年,ジョセフ・マイスター/すばらしい成功/災いのなかから人びとを救い出せ/得たのは尊敬という収穫/パスツールの死/ついのすみか
パスツールがわたしたちに遺してくれたもの
 ジフテリア/ペスト/結核/エイズ/B型肝炎
年表
ためしてみよう!
参考図書

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(本体2,800円+税10%)
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