脂質の機能性と構造・物性

脂質の機能性と構造・物性

―分子からマスカラ・チョコレートまで―
著者名 佐藤 清隆
上野 聡
発行元 丸善出版
発行年月日 2011年06月
判型 A5 210×148
ページ数 212ページ
ISBN 978-4-621-08396-3
Cコード 3043
NDCコード 430
ジャンル 化学・化学工学 >  有機化学

内容紹介

工業分野において脂質は、食品、化粧品、医薬品の原料として、またその誘導体は可塑剤や潤滑剤として広く利用されており、たとえばチョコレートのさまざまな食感は脂質の結晶構造のコントロールにより達成されている。そのような脂質の物理的な性質を、“機能と構造、物性の相関”という視点で明らかにすべく、分子レベルから製品レベルまで通して解説した一冊。脂質分野の初学者でも読み進められる配慮。 本書の前半では、液晶、固体、ゲルといった脂質分子の集合体の構造について考察。後半では、それらを踏まえ、製品の機能性が、脂質分子のどのような構造・物性によって発揮されているかを解き明かしている。購入者特典として、著者をはじめとした第一線の研究者が作成した10本以上の貴重な動画や画像資料もダウンロードが可能であり、さらに理解を深めることができる。 脂質研究者はもちろん、食品、化粧品、医薬品などの開発担当者必携の書。

目次

第1章 脂質の“構造―物性―機能”の相関
 1.1 脂質の種類
 1.2 脂質の物理的状謡と物性
 1.3 脂質の物性と機能性
 1.4 脂質結晶の多形現象
第2章 脂質の結晶・液晶の構造
 2.1 脂質の結晶多形
 2.2 脂質の結晶構造
 2.3 脂質の結晶多形構造  
第3章 脂質の結晶化
 3.1 脂質の液体構造
 3.2 脂質の結晶化のための駆動力
 3.3 結晶の核形成と成長
 3.4 脂質の結晶多形の核形成
 3.5 結晶成長のキネティクスと結晶の形態
 3.6 結晶ネットワークの形成
 3.7 結晶化に及ぼす外部刺激効果
 3.8 結晶化に及ぼす界面活性剤(乳化剤)の添加効果
第4章 脂質の結晶多形転移と分子間相互作用
 4.1 脂質の結晶多形転移のメカニズム
 4.2 アルカンの構造相転移
 4.3 脂肪酸の構図相転移
 4.4 アシルグリセロールの多形転移
 4.5 脂質の混合相挙動と分子間相互作用
 4.6 脂質混合系の実例 
第5章 固体・ゲルにおける脂質の物性
 5.1 固体状態
 5.2 ゲル状態
第6章 エマルション・ホイップ状態における脂質の物性
 6.1 O/WエマルションとW/Oエマルション
 6.2 W/Oエマルションの物性
 6.3 O/Wエマルションの物性
 6.4 ホイップ状態

出版社からのメッセージ

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