20世紀の物理学 I 普及版
| 著者名 | 「20世紀の物理学」編集委員会 編 |
|---|---|
| 発行元 | 丸善出版 |
| 発行年月日 | 2004年09月 |
| 判型 | 菊判 218×152 |
| ページ数 | 802ページ |
| ISBN | 978-4-621-07480-0 |
| Cコード | 3042 |
| ジャンル | 物理学 > 物理学一般 |
内容紹介
原著は、アメリカ物理学会（ＡＩＰ）とイギリス物理学会（ＩＯＰ）との共同出版。現代物理学の全分野の発展と展望について、ノーベル賞受賞者を含めた超一流の執筆陣が記す。物理学各分野の歴史と入門的解説、初出文献4000以上の膨大なリスト、500点を越える貴重な図、写真、主な物理学者や、重要事項のコラムで構成。図書館や研究所の基礎文献として、また物理学に携わる全ての学生や研究者にとって座右の書。さらに日本版には各章の編者・訳者によって原著刊行以後の発展や業績が適宜補足されている。第I巻では20世紀初頭から半ばまで、物理学が大きく変わる契機となったさまざまな事象を取り上げる。
目次
第１章 1900年当時の物理学
１ 科学者たちの社会
２ 物理学者の育成
３ 研究を主とする物理学者
４ 研究の支援
５ 黒体放射
６ 実験施設
７ 世界像について
８ 現代物理学の種子となったもの
第２章 原子と原子核の導入
第１部 原子
１ はじめに
２ 変遷の10年：1895―1905年
３ 放射能：1896―1905年
４ 原子の構造：1897―1906年
５ 量子物理学の誕生
６ ニールス・ボーア――量子力学の父
７ 最初は吉報：前期量子論の新たな成功
８ 今度は凶報：古い量子論の危機
第２部 原子核
９ ベータ線分光学，1906―14年
10 核モデル，始まり
11 1926―32年，原子核の逆理の数々
12 中性子
13 ベータ線スペクトル，はじめの終わり
14 核分裂
第３章 量子と量子力学
１ はじめに
２ 量子――その経験的な基礎（1900―28）
３ 量子力学の起源と完成（1913―29）
４ ミクロ物理学の世界（1925―35）
第４章 相対性理論の歴史
１ はじめに
２ 特殊相対性理論
３ 一般相対性理論
４ 統一場の理論
第５章 核力、中間子、アイソスピン
１ 1930年頃の物理学
２ 奇跡の年――1932年の新しい物理学
３ 核力の２つの基礎理論
４ 1930年代の宇宙線：ＱＥＤ，シャワー，メソトロン
５ メソトロン，中間子，粒子物理学の誕生
６ 第二次世界大戦中および直後の諸発見
７ 結論
第６章 固体の構造解析
１ 1912年以前の結晶学とＸ線
２ 結晶によるＸ線回折の発見
３ 実験技術
４ 構造決定の方法
５ 精密構造解析
６ 中性子回折
７ 電子線回折
８ 表面結晶学
９ 不完全結晶と非結晶固体
10 結晶構造解析の強い影響力
11 生体分子構造
12 結晶学国際連合と関連した話題
第７章 熱力学および統計力学（平衡状態）
１ はじめに――19世紀の背景
２ 量子論の衝撃
３ 体系的理論の発展
４ 熱力学第三法則
５ 相転移と臨界現象
６ その他の話題
第８章 非平衡統計力学，それは時間発展のさすらい
１ 変化と統合の時代
２ ３つの時期からなる歴史
