分子科学者がやさしく解説する 地球温暖化Q&A 181

分子科学者がやさしく解説する 地球温暖化Q&A 181

熱・温度の正体から解き明かす
著者名 中田 宗隆
発行元 丸善出版
発行年月日 2024年03月
判型 A5 210×148
ページ数 152ページ
ISBN 978-4-621-30918-6
Cコード 3043
NDCコード 430
ジャンル 化学・化学工学 >  化学一般・基礎化学
化学・化学工学 >  化学一般・基礎化学 >  環境・グリーンケミストリー

内容紹介

北風が強く吹いても寒いのはなぜ?
標高が高くなると寒くなる理由は?
赤外線と,熱,温度はどう違う?
二酸化炭素は,どうして赤外線を吸収するの?

物理化学の教科書を多数執筆してきた著者が,熱や温度,地球温暖化に関するさまざまな疑問を,やさしい言葉でていねいに解説。

地球温暖化を,化学の視点で正しく理解するために必読の一冊。

目次

序 章

第I部 熱や温度に関する身近な自然現象
1章 大気の温度は分子の運動を反映する
 1.1 気温を測る条件とは
 1.2 大気の温度を分子の運動で考える
 1.3 地表の温度を粒子の運動で考える
 1.4 地表から大気へエネルギーが移動する
 1.5 北風は冷たく,南風は温かい
 1.6 山頂は寒く,山麓は暖かい
 1.7 アルコール温度計で気温を測る
 まとめ

2章 地表を温めるエネルギー源がある
 2.1 地表は地球の内部からも温まる
 2.2 電磁波はエネルギーを移動させる
 2.3 太陽は赤く輝き,シリウスは青白く輝く
 2.4 夜間は寒く,昼間は暖かい
 2.5 冬は寒く,夏は暑い
 まとめ

3章 地表を温めにくくする物質がある
 3.1 植物は光エネルギーを利用する
 3.2 黒い炭で白い雪を融かす
 3.3 曇った日は寒い
 3.4 大気は電磁波を感じない
 3.5 朝焼けや夕焼けは赤く,空は青い
 まとめ

4章 地表からは赤外線が放射される
 4.1 あらゆる物体から電磁波が放射される
 4.2 曇った夜は寒くない
 4.3 非接触型温度計で体温を測る
 まとめ

5章 大気を温めるエネルギー源がある
 5.1 核分裂反応で核エネルギーが放出される
 5.2 燃焼反応で化学エネルギーが放出される
 5.3 輸送や発電で化学エネルギーが放出される
 5.4 電気製品から電気エネルギーが放出される
 まとめ

第II部 熱エネルギーを蓄えるさまざまな分子運動
6章 気体,液体,固体の熱容量を調べる
 6.1 アルゴンは温まりやすい
 6.2 二原子分子は回転運動をする
 6.3 分子内運動は温度に反映されない
 6.4 二原子分子は振動運動をする
 6.5 熱エネルギーを振動エネルギーとして蓄える
 6.6 水は温まりにくい
 6.7 昼間は海風が吹き,夜間は陸風が吹く
 まとめ

7章 H2O分子の分子運動を調べる
 7.1 大気には水蒸気が含まれる
 7.2 H2O分子は回転運動をする
 7.3 H2O分子は振動運動をする
 7.4 水蒸気は窒素や酸素よりも温まりにくい
 まとめ

8章 H2O分子は赤外線を吸収する
 8.1 H2O分子には電気的な偏りがある
 8.2 H2O分子はさまざまな電磁波を吸収する
 8.3 H2O分子の赤外線吸収スペクトルとは
 8.4 水蒸気は大気の温度に影響する
 まとめ

9章 CO2分子の分子運動を調べる
 9.1 ドライアイスはCO2分子でできている
 9.2 二酸化炭素は大気の微量成分である
 9.3 CO2分子には2種類の変角振動がある
 9.4 二酸化炭素は窒素や酸素よりも温まりにくい
 まとめ

10章 CO2分子は赤外線を吸収する
 10.1 CO2分子に電気的な偏りができる
 10.2 CO2分子の赤外線吸収スペクトルとは
 10.3 二酸化炭素は大気の温度に影響する
 10.4 熱エネルギーは振動エネルギーに変わる
 10.5 2通りの赤外線吸収の経路がある
 まとめ

終 章

 あとがき
 付録:大気と地表のエネルギー移動の図
 補 足
 参考図書
 索 引

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