第3版 シュッツ 相対論入門 II 一般相対論

第3版 シュッツ 相対論入門 II 一般相対論

原書名 A First Course in General Relativity, Third Edition
著者名 江里口 良治
二間瀬 敏史
発行元 丸善出版
発行年月日 2023年10月
判型 A5 210×148
ページ数 518ページ
ISBN 978-4-621-30850-9
Cコード 3042
NDCコード 421
ジャンル 物理学 >  相対性理論

内容紹介

難解と思われがちな相対性理論について、簡単な数学の知識だけで読み進められるようやさしく、丁寧に解説。相対論で出てくる特殊な概念や記号についても、種々の視点からわかりやすく解説され、相対性理論入門の名著として好評を博してきたテキストの約12年ぶりに改訂された第3版。

II巻では曲率の導入から、時空の物理学に至る一般相対論を解説していく。また今回の改訂では、2015年に初めて成功した重力波直接検出に関する章「重力波天文学」が新たに追加。

目次

5 曲率の導入
 5.1 重力と曲率の関係
 5.2 極座標でのテンソル代数
 5.3 極座標におけるテンソル解析
 5.4 クリストッフェル記号とメトリック
 5.5 非座標基底
 5.6 将来に向けて
 5.7 文献
 5.8 練習問題
6 曲った多様体
 6.1 可微分多様体とテンソル
 6.2 リーマン多様体
 6.3 一般の多様体上の共変微分
 6.4 平行移動,測地線,曲率
 6.5 曲率テンソル
 6.6 ビアンキの恒等式;リッチ・テンソルとアインシュタイン・テンソル
 6.7 曲率のまとめ
 6.8 文献
 6.9 練習問題
7 曲った時空での物理
 7.1 微分幾何から重力へ
 7.2 少し曲った時空での物理
 7.3 曲った時空での直観
 7.4 保存量
 7.5 文献
 7.6 練習問題
8 アインシュタイン方程式
 8.1 重力場の方程式の目的と正当性
 8.2 アインシュタイン方程式
 8.3 弱い重力場でのアインシュタイン方程式
 8.4 ニュートン重力場
 8.5 文献
 8.6 練習問題
9 重力波の基礎
 9.1 物理的宇宙における一般相対性理論の役割
 9.2 重力波の伝播
 9.3 重力波の検出
 9.4 重力波の発生
 9.5 重力波によって運ばれるエネルギー
 9.6 標準サイレン
 9.7 文献
 9.8 練習問題
10 球対称星
 10.1 球対称時空の座標
 10.2 静的な球対称時空
 10.3 静的な完全流体を源とするアインシュタイン方程式
 10.4 外部時空
 10.5 星の内部構造
 10.6 星の内部の厳密解
 10.7 現実の星の重力崩壊
 10.8 文献
 10.9 練習問題
11 シュワルツシルト幾何学とブラックホール
 11.1 シュワルツシルト時空での質点の運動
 11.2 表面 r=2M の性質
 11.3 一般のブラックホール
 11.4 天文学における現実のブラックホール
 11.5 ホーキング放射
 11.6 文献
 11.7 練習問題
12 重力波天体学
 12.1 概観
 12.2 重力波の天体物理学的源
 12.3 雑音中の弱い信号を見つける:検出とは何か?
 12.4 最初のLIGOとVirgoの検出
 12.5 文献
 12.6 練習問題
13 宇宙論
 13.1 宇宙論とはどういうものか?
 13.2 宇宙論的運動学:膨張宇宙の観測
 13.3 宇宙論的力学:膨張宇宙の理解
 13.4 物理的宇宙論:われわれが観測する宇宙の進化
 13.5 文献
 13.6 練習問題
練習問題のヒントと解答

出版社からのメッセージ

本書は『第2版 シュッツ 相対論入門 II 一般相対論』(2010年12月刊)の改訂版です。

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