シリーズ紹介
出生前に胎児に疾患があると診断され、出産後の治療では間に合わない場合、子宮内で治療を行う。このドキュメンタリーは、ロンドン・セントジョージ病院で行われた胎児診療・胎児治療の9例を紹介。胎児に疾患があると認められた時、医師は両親にどのように伝え、治療法を判断し提案するのか。不安や悲しみに暮れる母親にどう寄り添うのか。妊娠中から産後にかけて医師たちと両親へ取材し、妊婦健診、手術の様子、医師の両親とのかかわり方などを伝えた映像記録から、胎児治療に従事する医師たちの奮闘の日々を送る。
内容紹介
スージー 不妊治療で三つ子を授かった。一卵性の双子と、別の卵のひとりの子が胎内にいる。双胎間輸血症候群で流産の危険性が高くなるため、双子をつなぐ血管を数本切る手術を行う。
ノリーン 羊膜の一部が手足にからまる羊膜索症候群で、手指の何本かが壊死している。さらに足にも巻き付いており、その羊膜索を取り除く手術を、足を失うリスクを負いながら18週で行う。
ゾイ 胎児脈絡叢嚢胞と診断される。週数とともに嚢胞は減ったが髄液が増加し、通常より頭が大きく生後に呼吸困難になる恐れがあるという。帝王切開で出産し産後も経過をみる。