インタフェースデザインの教科書 第2版

インタフェースデザインの教科書 第2版

著者名 井上 勝雄
発行元 丸善出版
発行年月日 2019年12月
判型 A5 210×148
ページ数 192ページ
ISBN 978-4-621-30467-9
Cコード 3055
NDCコード 548
ジャンル 電気・電子・情報工学 >  情報・コンピュータ >  情報・webデザイン

内容紹介

 日常生活において人々は好むと好まざるとにかかわらず、インターネットと密接に結ばれた製品やシステム、サービスに囲まれて暮らしている。これらの多機能化に伴い、その操作もますます複雑になっており、直感的に使えてより楽しい感性的なインタフェースデザインが望まれている。本書はこのような人々の要求に応じるために、開発設計者やデザイナーが学ぶべきポイントをまとめた。人間の認知と記憶のメカニズムを把握したうえで、ユーザーの視点を加味しつつ設計を行い、適切な評価を実施して、よりよいインタフェースデザインを生み出す方法を丁寧に解説。

目次

1 開発のプロセス
 1.1 インタフェースとは
 1.2 インタフェースデザインの誕生
 1.3 インタフェースデザインの開発プロセス
  情報のデザイン/対話のデザイン/表現のデザイン
 1.4 開発プロセスの特徴
2 人間の認知と記憶
 2.1 認知のプロセス
  心理学から見た視覚/脳科学から見た視覚/触覚
 2.2 記憶とインタフェース
   記憶における3つの段階/2つの長期記憶/記憶のモデル化/コンピュータと人間の脳の違い
 2.3 インタフェースの階層関係
3 人間の認知モデル
 3.1 3つの認知モデル
  認知情報処理モデル/ユーザー行為の7段階モデル/行為の3階層モデル
 3.2 二重接面理論とHMIの5側面
  二重接面理論/ヒューマン- マシン・インタフェースの5側面
 3.3 メンタルモデル
  2つのメンタルモデル要素/設計論からみたメンタルモデル
4 操作用語による分類
 4.1 インタフェースの3つのタイプ
  手続き型インタフェース/目的型インタフェース/自動型インタフェース
 4.2 3つのタイプの移り変わり
 4.3 操作用語の分類
 4.4 ガイダンスとヘルプ
 4.5 音声インタフェース
5 設計の手法
 5.1 ガイドラインとデザインルール
 5.2 情報のデザインの手法
 5.3 対話のデザインの手法
 5.4 表現のデザインの手法
6 評価の手法
 6.1 ユーザビリティとユーティリティ
  ユーザビリティ/ユーティリティ
 6.2 技術視点のインタフェース
  技術動向/マルチモーダルから自立型へ
 6.3 ユーザビリティ特性と評価
  ユーザビリティ特性/ユーザビリティ評価
 6.4 ユーザビリティ評価の手法
  タスク分析/パフォーマンステスト/プロトコル解析/インスペクション法
 6.5 評価のプロセス
  評価用プロトタイプの製作/評価実験/データ解析と改善指針立案/必要なユーザー評価の人数
 6.6 ラピッドプロトタイピング手法
7 次世代への技術
 7.1 ポストGUI
 7.2 マルチモーダルインタフェース
 7.3 実世界指向のインタフェース
  拡張現実感/タンジブルユーザーインタフェース/ウェアラブルコンピュータ
 7.4 ユビキタスなインタフェース
  ウェブブラウザの歴史/HTML5とウェブアプリケーション/ユビキタス・コンピューティング/ユビキタス環境
8 ユーザーの視点
 8.1 使いやすさへの3つのアプローチ
  実体的アプローチ/状況的アプローチ/生活からのアプローチ
 8.2 見た感じ使いやすそうなデザイン
 8.3 ユーザーエクスペリエンス
  UX解析手法/構造化シナリオ法
 8.4 学習するインタフェース
 8.5 経路依存性と標準化
 8.6 リスクホメオスタシス
9 感性的なインタフェースデザイン
 9.1 インタフェースの新しい特性
 9.2 インタフェースデザインの3つの体制化
  形態の体制化/意味の体制化/行為の体制化
 9.3 直感的なインタフェース
  使いやすさと直感/意味の体制化と直感/接面の身体化/感性的なインタフェースデザインの10原則
 9.4 使いたくなるインタフェースデザイン
  インタフェース自身に起因するマン-マシン・インタフェース/ユーザー内面に起因するマン-マシン-セルフ・インタフェース/社会成員との関係に起因するマン-マシン-ソーシャル・インタフェース
 9.5 ゲームニクス理論

※付録は弊社ホームページ、本書商品案内ページにPDFデータをアップしてございます。お手数ですがダウンロードの上、御利用下さい。
付録 知的財産権 
 A.1 知的財産権の重要性
 A.2 著作権
  著作権とその特徴/フェアユース
 A.3 特許権
  特許の要件/ソフトウェア特許/インタフェースデザインの特許化の事例/特許の出願から登録までの手続き/特許戦略

出版社からのメッセージ

本書は『インタフェースデザインの教科書』(2013年11月刊行)の改訂版です。

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定価:3,080円
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