理系のための 科学技術者倫理 JABEE基準 対応

理系のための 科学技術者倫理 JABEE基準 対応

著者名 直江 清隆
盛永 審一郎
発行元 丸善出版
発行年月日 2015年06月
判型 A5 210×148
ページ数 224ページ
ISBN 978-4-621-08946-0
Cコード 3050
NDCコード 407
ジャンル 科学一般

内容紹介

本書は、技術が社会や自然におよぼす影響や効果を多様な視点から学び、個人そして組織の次元における技術者倫理の指針・展望を示す。またすべての項目末には関連した問題を出題、ウェブサイトに解答の手引きを掲載。科学哲学・倫理学を専攻する理系学生対象に「科学技術者倫理」を教えている教官十数名によって、特定の価値観に偏ることなく公平なスタンスで執筆されたスタンダードテキスト。

目次

序章 なぜ技術者倫理を学ぶのか
 1.現代社会にける技術者と倫理問題
 2.技術者倫理に正解はあるか
 3.技術におけるさまざまな責任——ヨナスとレンク
 4.原発事故後の技術者
 コラム 試行錯誤と倫理  
第1章 組織における技術者
 1.JR福知山線脱線事故
 2.チャレンジャー号事故
 3.ポパール化学工場事故
 4.ヒューマンエラー
 5.組織の倫理プログラム
 6.データの隠蔽・捏造
 7.組織と技術者の責任
 8.内部告発(公益通報)の事例——雪印食品牛肉偽装事件など
 9.公益通報者保護法とその問題点——国内外の比較
 10.JCO臨界事故
 11.コンプライアンスとその限界
 コラム 義務論とは 
第2章 専門職としての技術者
 1.「プロフェッショナル」としての技術者
 2.日本における技術者の権能
 3.欧米における技術者の権能
 4.技術者の倫理綱領
 5.姉歯耐震偽装事件
 6.プリウスのブレーキ不具合
 7.説明責任
 8.利益相反——事例と解決
 9.技術における道徳的ジレンマ――事例と解決
 コラム 功利主義とは
第3章 技術者と国際規格・グローバル化
 1.技術士と日本技術者教育認定機構(JABEE)
 2.ドイツにおける技術者の組織(VDI)
 3.全米プロフェッショナル・エンジニア協会(NSPE)
 4.学協会の役割
 5.技術者資格の国際的承認
 6.ISO(国際標準化機構)規格
 7.グローバル化と価値観の多様性
 8.異文化とビジネス
 9.海外への技術援助——不平等の拡大など
 コラム 徳倫理とは
第4章 法的責任と知的財産権
 1.製造物責任
 2.業務過誤
 3.雇用者の責任
 4.雇用者と国の責任——被雇用者の健康:アスベスト問題
 5.産業財産権——特許・実用新案・意匠・商標
 6.職務発明
 7.海外への技術移転と転職のモラル
 8.守秘義務と公衆の利益
 9.高度情報社会と知的財産権
 10.独占禁止法,不正競争防止法
 コラム 顧客の信頼
第5章 技術と安全・環境
 1.六本木ヒルズ回転ドア事故——技術予測の限界
 2.フォード社ピント事件と公衆優先
 3.人工物の安全性評価
 4.水俣病と予防原則
 5.ISO14001
 6.費用—便益分析
 7.環境倫理と技術者倫理
 コラム 阪神淡路大震災と土木技術
第6章 設計と技術革新の倫理
 1.倫理問題と技術的な設計問題のアナロジー
 2.設計のプロセスと妥当性——工学知の限界
 3.橋はなぜ落ちるか
 4.技術革新と経営
 5.技術革新と社会的ネットワーク
 6.人工物の政治性・道徳性
 7.ユニバーサルデザイン
 コラム 廃棄物処理と設計の倫理
第7章 リスクと意志決定
 1.技術におけるリスクと不確実性
 2.食品の安全性
 3.遺伝子組換え作物(GMF)
 4.新薬開発と倫理——予測の限界など
 5.リスクアセスメント——「リスク」とその「客観的評価」
 6.リスク認知におけるバイアスとリスクコミュニケーション
 7.リスクマネジメント
 8.技術の不確実性と法定
 コラム 災害リスクマネジメントの現場から
第8章 技術的専門知と公共性
 1.現代技術の特質と技術的判断の困難さ
 2.技術へのユーザー参加——ソフトウェア開発
 3.ステークホルダーアプローチと社会的合意形成
 4.専門職の倫理とパターナリズム
 5.コンセンサス会議
 6.技術者・企業・行政の責任
 7.技術のオルタナティブ
 コラム 技術とは——ヤスパースとハイデガー 
第9章 先端科学技術:生命・ロボット・ナノテクノロジー・宇宙
 1.ナノテクノロジーと倫理
 2.ロボット工学の倫理
 3.ロボットの道徳
 4.ブレイン・マシン・インターフェイス
 5.生命技術の倫理
 6.宇宙技術の倫理
 7.研究と社会
 コラム 科学者の責任
第10章 原子力と倫理
 1.福島第一原発事故
 2.スリーマイル原発事故とノーマルアクシデント
 3.チェルノブイリ原発事故
 4.確率論的安全性評価
 5.安全神話
 6.放射線リスクの基準値
 7.放射性廃棄物と世代間の倫理
 8.原発事故と環境正義
 9.ドイツ「安全なエネルギー供給に関する倫理委員会」
 10.エネルギーをめぐる政策決定
 コラム 原発建設に携わって

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