有機合成のためのフリーラジカル反応

有機合成のためのフリーラジカル反応

基礎から精密有機合成への応用まで
著者名 東郷 秀雄
発行元 丸善出版
発行年月日 2014年12月
判型 A5 210×148
ページ数 328ページ
ISBN 978-4-621-08902-6
Cコード 3043
NDCコード 434
ジャンル 化学・化学工学 >  有機化学 >  有機化学反応・有機合成

内容紹介

有機フリーラジカル反応は、反応を制御しにくい、官能基選択性が低い、厳しい反応条件が必要となるというイメージから、有機合成化学での利用は難しいと考えられがちである。しかし、近年では、温和で官能基選択性の高い反応が多数開発されており、それにともなって、有機フリーラジカル特有の反応がさまざまな基質に広く利用されてきている。 本書では、そのような有機合成化学でのラジカル反応の活用法を、千以上の論文に基づいて記載。現場の研究者が利用しやすいよう、反応機構から合成例までを、多数の一次文献をもとにまとめた一冊。

目次

1 フリーラジカルとは
 1.1 フリーラジカルの特徴
 1.2 身近なフリーラジカル
 1.3 安定な合成フリーラジカル
 1.4 フリーラジカルの物理化学的特性
2 官能基変換反応
 2.1 ラジカルの二量化反応
 2.2 還元反応
 2.3 アルコールへの変換
 2.4 その他の官能基への変換反応
3 分子内環化反応
 3.1 小員環への環化反応
 3.2 中大員環への環化反応
 3.3 環拡大反応
 3.4 骨格構築反応
4 付加反応
 4.1 アルケンへの付加反応
 4.2 アリル化反応
 4.3 付加‐環化反応
 4.4 カルボニル化反応
 4.5 アルキンへの付加反応
5 芳香環のアルキル化反応
 5.1 酸化的条件 
 5.2 非酸化的条件
 5.3 光化学反応
 5.4 その他
6 分子内水素引抜き反応
 6.1 Barton反応
 6.2 アルコキシルラジカルのβ開裂反応
 6.3 Hofmann-Löffler-Freytag反応
 6.4 炭素ラジカルの1,5-Hシフト反応
7 核酸や糖質ヒドロキシ基の還元反応
 7.1 Barton-McCombie反応
 7.2 Barton-McCombie脱アミノ化反応
8 Barton脱炭酸反応
 8.1 還元反応
 8.2 ハライドへの変換反応
 8.3 カルコゲニドへの変換反応
 8.4 その他の官能基への変換反応
 8.5 炭素‐炭素結合形成反応
9 Wohl-Ziegler反応のFenton反応
 9.1 Wohl-Ziegler反応
 9.2 Fenton反応
10 金属水素化物によるラジカル反応
11 フリーラジカルの立体制御反応
 11.1 還元反応
 11.2 炭素‐炭素結合形成反応 
12 生体関連のフリーラジカル
 12.1 ビタミンB12
 12.2 エン・ジイン反応 
 12.3 1,2-転位反応
13 医薬や天然物合成への利用

定価:4,950円
(本体4,500円+税10%)
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