化学物質のリスク評価がわかる本

化学物質のリスク評価がわかる本

著者名 一般財団法人 化学物質評価研究機構
発行元 丸善出版
発行年月日 2012年11月
判型 A5 210×148
ページ数 202ページ
ISBN 978-4-621-08608-7
Cコード 3058
ジャンル 化学・化学工学 >  化学工学一般
化学・化学工学 >  工業化学
機械・金属・材料 >  材料工学

内容紹介

現代の私たちの生活は、化学物質のもつ利便性を生かしたさまざまな製品に取り囲まれ、化学物質は私たちの生活に必要不可欠なものとなっている。その一方で、化学物質の中にはヒトの健康や環境中の生物に有害な影響を与えるものが少なからずある。たとえば最近では、廃棄物の焼却の過程で生成されるダイオキシン類による環境汚染や、内分泌かく乱物質、アスベストによる健康被害などが大きな社会問題となった。 本書「化学物質のリスク評価がわかる本」では、このような化学物質を“人や環境にどのような影響が起こり得るのか”という有害性評価について出来るだけわかりやすく実践的に解説。 化学物質のリスク評価に携わる人たちに役立つ一冊。

目次

基礎編
1 化学物質のリスク評価
 1.1 化学物質に取り囲まれた生活
 1.2 化学物質のリスク評価とは
  1.2.1 化学物質のリスク
  1.2.2 化学物質のリスクの種類
 1.3 なぜ,いま化学物質のリスク評価が必要か
  1.3.1 世界の化学物質管理の流れ
  1.3.2 わが国の代表的な化学物質に関わる法規制
 1.4 リスク評価からリスク管理へ
  1.4.1 リスク評価からリスク管理へ
  1.4.2 リスクコミュニケーション
2 リスク評価の基礎
 2.1 化学物質のリスク評価の実施手順
  2.1.1 対象とする化学物質の選定
  2.1.2 有害性情報の収集
  2.1.3 有害性評価
  2.1.4 暴露評価
  2.1.5 リスク評価と判定
 2.2 ケーススタディ
  2.2.1 物質情報
  2.2.2 暴露評価
  2.2.3 有害性評価
  2.2.4 リスク評価と判定
実践編
3 有害性情報の収集と信頼性評価
 3.1 ヒト健康への影響に関する試験項目
 3.2 環境中の生物への影響に関する試験項目
 3.3 有害性情報の収集方法
 3.4 有害性情報の信頼性および採用基準
 3.5 データがみあたらない場合の考え方
  3.5.1 (Q)SAR
  3.5.2 カテゴリーアプローチ
  3.5.3 カテゴリーアプローチの実施例
コラム1 インターネットからの情報収集法
コラム2 OECDの取り組み
4 有害性の確認
 4.1 ヒトの事例・疫学調査
  4.1.1 疫学調査とは
  4.1.2 疫学研究方法の種類
 4.2 生体内運命
  4.2.1 生体内運命とは
  4.2.2 生体内運命に関する情報の重要性
 4.3 急性毒性
  4.3.1 急性毒性とは
  4.3.2 LD50による毒性の強さ
  4.3.3 動物愛護の観点を取り入れた試験法の改訂
 4.4 皮膚刺激性・腐食性,眼刺激性,腐食性
  4.4.1 皮膚刺激性とは
  4.4.2 眼刺激性とは
  4.4.3 動物愛護の観点を取り入れた試験法の改訂
  4.4.4 眼刺激性を検出するための代替試験
  4.4.5 皮膚および眼刺激性データからわかること
 4.5 皮膚感作性
  4.5.1 皮膚感作性とは
  4.5.2 皮膚感作性データからわかること
 4.6 反復投与毒性
  4.6.1 反復投与毒性とは
  4.6.2 反復投与毒性試験の種類
  4.6.3 反復投与毒性試験におけるおもな標的器官
 4.7 生殖・発生毒性
  4.7.1 生殖・発生毒性とは
  4.7.2 生殖能への影響
  4.7.3 発生毒性の原則
  4.7.4 発生毒性の時期特異性
  4.7.5 発生毒性の種差
  4.7.6 生殖・発生毒性試験の結果のヒトへの外挿
  4.7.7 化学物質などが生殖・発生に及ぼす影響を検出する試験
 4.8 遺伝毒性
  4.8.1 遺伝毒性とは
  4.8.2 遺伝毒性試験の分類と種類
  4.8.3 遺伝毒性試験結果の評価
 4.9 発がん性
  4.9.1 発がん性とは
  4.9.2 発がん性の機序
  4.9.3 発がん物質の分類
  4.9.4 発がん物質の例
  4.9.5 発がん物質の検出法
  4.9.6 発がん性陽性の基準
  4.9.7 げっ歯類特有でヒトには外挿できない腫瘍の例
  4.9.8 長期発がん性試験で用いられるラットの系統と特徴について
 4.10 神経毒性
 4.11 生態毒性
  4.11.1 藻類に対する毒性
  4.11.2 甲殻類に対する毒性
  4.11.3 魚類に対する毒性
  4.11.4 陸生生物に対する毒性
コラム3 実験動物について
5 用量相関の確認
 5.1 ヒト健康への有害性評価
  5.1.1 無毒性量などの確認
  5.1.2 不確実係数
  5.1.3 リスク評価に用いられる指標
 5.2 環境中生物への有害性評価
  5.2.1 有害性の特定
  5.2.2 予測無影響濃度
  5.2.3 不確実係数
6 暴露評価
 6.1 暴露評価とは
  6.1.1 環境経由の暴露
 6.2 暴露シナリオの作成
  6.2.1 暴露に関する情報の収集
  6.2.2 各工程における暴露の可能性
  6.2.3 暴露シナリオの作成
 6.3 暴露量の推定
  6.3.1 実測値を利用した暴露量の推定
  6.3.2 数理モデルを用いた暴露量の推定
 6.4 暴露・リスク評価のための数理モデル
  6.4.1 ADMER
  6.4.2 METI-LIS
  6.4.3 EUSES
  6.4.4 ECETOC-TRA
  6.4.5 数理モデルを利用する場合の注意点
 6.5 数理モデルに必要となる物理化学的性状と環境中運命に関する情報
  6.5.1 おもな必要項目
  6.5.2 暴露評価における用途
  6.5.3 情報の収集方法
7 リスク評価
 7.1 国際機関および諸外国におけるリスクの判定
  7.1.1 ヒト健康の場合
  7.1.2 環境中生物の場合
 7.2 閾値のない発がん物質のリスク評価
コラム4 IARCの発がん性分類
8 化学物質管理関連の最新動向
 8.1 海外の動向
  8.1.1 EUのREACH規則
  8.1.2 CMR物質
  8.1.3 SVHCおよび認可対象物質,制限物質
 8.2 国内の動向
  8.2.1 食品添加物
  8.2.2 農薬
  8.2.3 医薬品
  8.2.4 消費者製品
  8.2.5 SDSの動向〜新JISの制定と労働安全衛生規則の改正〜
  8.2.6 リスクコミュニケーションの問題点と今後の課題
 8.3 おわりに

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