内容紹介
楕円曲線暗号理論の創始者で、『数論アルゴリズムと楕円暗号理論入門』の著者による最新の超楕円曲線をもちいた暗号理論の解説書。整数論だけでなくいろいろな数学を使って暗号理論を構築し、話題が一層豊富になった。さらに暗号そのものについての記述も増え、応用面へのより大きな配慮がなされている。最新の暗号と、その基礎となる数学理論を豊富な練習問題(解答つき)と沢山の実例でもってわかりやすく解説した、数学科の学生、エンジニアの必読書。
目次
第1章 暗号
1.1 初期の歴史
1.2 公開鍵暗号の概念
1.3 RSA暗号系
1.4 Diffie-Hellmanとディジタル著名アルゴリズム
1.5 秘密分散, 硬化投げ, 宿題に費やす時間
1.6 パスワード, 著名および暗号
1.7 実用的な暗号と有用な日実用的暗号系
第1章の問題
第2章 計算量
2.1 O 記法
2.1の問題
2.2 数の長さ
2.2の問題
2.3 時間評価
2.3の問題
2.4 P, NP及びNP完全性
2.4の問題
2.5 約定問題
2.5の問題
2.6ランダムアルゴリズムと計算量クラス
2.6の問題
2.7 他の計算量クラス
2.7の問題
第3章 代数
3.1 体
3.1の問題
3.2 有限体
3.2の問題
3.3 多項式のためのユークリッドアルゴリズム
3.3の問題
3.4 多項式環
3.4の問題 3.5 Grobner基底
3.5の問題
第4章 隠れ単項式暗号系
4.1 今井松本暗号系
4.1の問題
4.2 PatarinのLittle Dragon
4.2の問題
4.3 より安全そうな系
4.3の問題
第5章 組合せ論的-代数論的暗号系
5.1 歴史
5.2 Brassardの定理の適用の不適切さ
5.2の問題
5.3 具体的な組合せ論的-代数的な系
5.3の問題
5.4 基礎の計算代数問題
5.4の問題
5.5 イデアル所属の暗号版
5.6 線形代数攻撃
5.7 安全な系の設計
第6章 楕円および超楕円暗号系
6.1 楕円曲線
6.1の問題
6.2 楕円曲線暗号系
6.2の問題
6.3 古典的数論の問題の楕円曲線版
6.3の問題
6.4 文化的背景:楕円曲線に関する予想および他の問題との目をみはる関連
6.5 超楕円曲線
6.5の問題
6.6 超楕円曲線暗号系
6.6の問題
付録A 超楕円曲線の初等的入門
1 基本的定義と性質
2 多項式および有理関数
3 零点と極
4 因子
5 半被約因子の表現
6 被約因子
7 被約因子の加法
付録の問題
問題の解答