はんだ付技術 なぜなぜ100問

はんだ付技術 なぜなぜ100問

著者名 大澤 直
発行元 丸善出版
発行年月日 2011年04月
判型 A5 210×148
ページ数 246ページ
ISBN 978-4-621-08394-9
Cコード 3055
NDCコード 566
ジャンル 電気・電子・情報工学 >  電気

内容紹介

はんだ付は古くから使われている接合技術であるが、その進歩は著しく、とくにマイクロソルダリングによる微細接合技術には目をみはるものがある。しかし、技術がどんなに進歩してもはんだ付の基本原理や現象は変わらない。本書ではこうした「基礎理論」と、大きく変化する「新技術や装置」という2つの側面を100の項目にわけてやさしく解説。

目次

序章 はんだ付の魅力
 1.なぜ,いま、はんだ付が注目されるのでしょうか
 2.なぜ,はんだ(solder)が「はんだ」と呼ばれるようになったのでしょうか
 3.なぜ,福沢諭吉がフラックスの研究をしたのでしょうか
 4.なぜ,フォン ブラウン博士が歯磨きチューブをはんだとして用いたのでしょうか   
第1章 はんだ付の技術的背景
 5.なぜ,はんだ付が「溶接」なのでしょうか
 6.なぜ,はんだ付の科学的解明が必要なのでしょうか
 7.なぜ,はんだ付がプリント基板の実装に不可欠なのでしょうか
 8.なぜ,表面実装法が主流になりつつあるんでしょうか
 9.なぜ,はんだ付の設計が重要なのでしょうか
 10.なぜ,マイクロソルダリングが重要なのでしょうか
 11.なぜ,はんだ付を凌駕する実装法が開発されないのでしょうか
 12.なぜ,鉛フリーはんだが求められているのでしょうか
 13.なぜ,はんだ付ロボットが開発されたのでしょうか
 14.なぜ,真空はんだ付法が普及しないのでしょうか
第2章 はんだ付の基礎・原理
 15.なぜ,はんだが「付く」のでしょうか
 16.なぜ,はんだ付では表面張力が重要なのでしょうか
 17.なぜ,はんだがぬれるのでしょうか
 18.なぜ,接触角がはんだ付性の尺度にされるのでしょうか
 19.なぜ,はんだ付性のが母材の加工度に影響されるのでしょうか
 20.なぜ,はんだが狭いすきまに流入するのでしょうか
 21.なぜ,はんだは低い温度で融けるのでしょうか
 22.なぜ,はんだの溶け分かれが起こるのでしょうか
 23.なぜ,はんだ付にフラックスが必要なのでしょうか
 24.なぜ,フラックスが酸化膜を除去するのでしょうか
 25.なぜ,フラックスがはんだの表(界)面張力を減少させるのでしょうか
 26.なぜ,活性化フラックスが必要になるのでしょうか
 27.なぜ,フラックス残渣の経時変化が問題になるのでしょうか
 28.なぜ,雰囲気の露点が問題になるのでしょうか
 29.なぜ,銀めっき皮膜のはんだ付性が経時変化するのでしょうか
 30.なぜ,フラックスから金属が析出されるのでしょうか
 31.なぜ,反応はんだ付が可能なのでしょうか
 32.なぜ,はんだ溶食(食われ)が起こるのでしょうか
 33.なぜ,合金層が形成されるのでしょうか
 34.なぜ,合金層が継手の電気抵抗に影響するのでしょうか
 35.なぜ,はんだ付継手部の電気抵抗が継手形状に依存するのでしょうか
 36.なぜ,はんだ付部に熱起電力が発生するのでしょうか
 37 なぜ,はんだの強さが定まらないのでしょうか
 38 なぜ,はんだ付部の強さがはんだ自身より大きくなるのでしょうか
 39.なぜ,はんだ付部が腐食されるのでしょうか
 40.なぜ,ピールパックがはんだ付特性を左右するのでしょうか
 41.なぜ,ツームストン現象が起こるのでしょうか
 42.なぜ,セルフアライメント効果が重要なのでしょうか
 43.なぜ,スタンドオフ高さが重要なのでしょうか
 44.なぜ,ソルダレジストが必要なのでしょうか
 45.なぜ,ガラスのはんだ付が可能なのでしょうか  
第3章 はんだ付の材料
 46.なぜ,はんだの純度が大切なのでしょうか
 47.なぜ,はんだの融点が大切なのでしょうか
 48.なぜ,はんだはSn-38 Pb合金なのでしょうか
 49.なぜ,共晶合金がはんだとして使われるのでしょうか
 50.なぜ,金はんだが必要なのでしょうか
 51.なぜ,低融点はんだが必要なのでしょうか
 52.なぜ,急冷凝固はんだが使われるのでしょうか
 53.なぜ,膨張型は必要なのでしょうか
 54.なぜ,すず泣きが起こるのでしょうか
 55.なぜ,はんだが疲労するのでしょうか
 56.なぜ,はんだが低温で脆くなるのでしょうか
 57.なぜ,はんだペーストが多く用いられるのでしょうか
 58.なぜ,クラッドはんだが用いられるのでしょうか
 59.なぜ,フラックスの選定が重要なのでしょうか
 60.なぜ,低残渣フラックスが必要なのでしょうか
 61.なぜ,水溶性フラックスが必要なのでしょうか
 62.なぜ,カウリブタノール価が用いられるのでしょうか
 63.なぜ,オレンジの皮が代替フロン洗浄剤の切り札なのでしょうか
第4章 はんだ付方法・装置
 64.なぜ,はんだ付方法の多様化が進められているのでしょうか
 65.なぜ,はんだ付の前処理が大切なのでしょうか
 66.なぜ,こてはんだ付が不可欠なのでしょうか
 67.なぜ,余熱が重要なのでしょうか
 68.なぜ,はんだ付温度と時間が重要なのでしょうか
 69.なぜ,ディップ法がはんだ付のエースなのでしょうか
 70.なぜ,ジェット噴流はんだ付が必要なのでしょうか
 71.なぜ,リフローはんだ付法が多く用いられるようになったのでしょうか
 72.なぜ,赤外線リフロー法が多く用いられるのでしょうか
 73.なぜ,窒素雰囲気リフロー法が使われるのでしょうか
 74.なぜ,熱風がはんだ付に利用できるのでしょうか
 75.なぜ,気化潜熱がはんだ付に利用できるのでしょうか
 76.なぜ,レーザが微小はんだ付に使われるのでしょうか
 77.なぜ,超音波がはんだ付に使われるのでしょうか
 78.なぜ,無洗浄はんだ付法が脚光を浴びているのでしょうか
 79.なぜ,ステップはんだ付が必要なのでしょうか
第5章 はんだ付の欠陥・検査・信頼性
 80.なぜ,はんだ付欠陥が発生するのでしょうか
 81.なぜ,不ぬれが発生するのでしょうか
 82.なぜ,はんだが「はじく」のでしょうか
 83.なぜ,はんだつららが発生するのでしょうか
 84.なぜ,金めっき部材をはんだ付してはいけないのでしょうか
 85.なぜ,ウィスカの発生が問題になるのでしょうか
 86.なぜ,エレクトロマイグレーションが起こるのでしょうか
 87.なぜ,はんだ付の評価法が重要なのでしょうか
 88.なぜ,はんだ付の検査が必要なのでしょうか
 89.なぜ,目視検査が重要なのでしょうか
 90.なぜ,自動検査装置が導入されるようになったのでしょうか
 91.なぜ,はんだ付性の試験が必要になるのでしょうか
 92.なぜ,界面張力法によるはんだ付性試験が重宝されるのでしょうか
 93.なぜ,洗浄が大切なのでしょうか
 94.なぜ,洗浄度測定が必要なのでしょうか
 95.なぜ,はんだ付の信頼性の確立が難しいのでしょうか
 96.なぜ,PPM管理とFIT管理が必要なのでしょうか
 97.なぜ,マイクロソルダリングには問題が多いのでしょうか
終章 はんだ付の不思議
 98.なぜ,錫と鉛の取扱い方を金や銀と同等にしなければならなくなっているのでしょうか
 99.なぜ,夢のはんだ付技術が出現しないのでしょうか
 100.なぜ,たかがはんだ付,されどはんだ付,なのでしょうか

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