内容紹介
本書は特許や著作権をめぐって、法律上・倫理上の問題を起こさないための正しい知識をまとめた教科書。大学や企業で研究者・技術者として働く際に必須である科学・技術に関する倫理の基本的な考え方など、国際社会で活躍するための知識を解説した。これまでの工学倫理の教科書では取り上げられなかった現代社会の課題であるCSRや生命倫理も詳述した新しいタイプのテキスト。工学倫理の考え方と、職能倫理観の構築を実践的に記述した本書は、理工学系の学生や企業の研究者にとって必読の一冊。
目次
1 工学倫理の基本概念
1・1 科学研究を支える自由と相互信頼
1・2 核兵器開発を巡って発生した科学者の社会的責任問題
1・3 地球環境問題の克服:科学者に課せられた新たな社会的責任
1・4 科学者の行動を支配する原理原則
1・5 科学研究における不正行為
1・6 科学者の行動規範
1・7 化学者の行動規範
1・8 おわりに
2 企業の社会的責任
2・1 企業の社会的責任:CSR
2.2 CSRと持続可能な社会
2・3 トリプルボトムライン
2・4 児童労働問題
2・5 サプライチェーンマネジメントにおけるCSR
2・6 ステークホルダーとしての社会的責任とSRI
2・7 コンプライアンスと法令遵守
2・8 レスポンシブル・ケア
3 特許の基礎知識
3・1 はじめに
3・2 特許制度の目的
3・3 わが国の特許制度
3・4 外国特許の取得
3・5 特許情報の活用
3・6 特許をめぐる諸問題
3・7 特許倫理
3・8 おわりに
4 生命科学の倫理
4・1 生命
4・2 倫理
4・3 遺伝子工学
4・4 遺伝子組換え以外の染色体変化
4・5 クローン技術
4・6 遺伝子診断
4・7 幹細胞と再生医療
4・8 おわりに