有機化学

有機化学(電子書籍)

著者名 大嶌 幸一郎
富岡 清
水野 一彦
発行元 丸善出版
発行年月日 2010年11月
NDCコード 437
ジャンル 化学・化学工学 >  シリーズ化学・化学工学 >  化学マスター講座

内容紹介

有機化学の基礎を押さえるための入門的な教科書。コンパクトながらも重要事項を網羅しており、かつ300題以上の問題と解答を掲載し、自学自習に最適。電子の流れを理解し、一つひとつの反応の駆動力がどこにあるか理解できるように構成。化学分野だけでなく、有機化学を自らの分野に活用したいと考える隣接分野の初学者にも有用な一冊。

目次

1 有機化合物の構造
 1・1 原子における電子の配置――値電子
 1・2 イオン結合ならびに共有結合と8電子則
 1・3 ルイス構造式と形式電荷
 1・4 元素の電気陰性度と分極した共有結合
 1・5 共鳴構造式
 1・6 分子軌道
 1・7 メタンならびにエタンの構造――sp3混成軌道
 1・8 エチレンの構造――sp2混成軌道
 1・9 アセチレンの構造――sp混成軌道
2 有機化合物の種類・官能基
 2・1 分子骨格による有機化合物の分類
 2・2 官能基による有機化合物の分類
 2・3 極性をもった分子
 2・4 分子間にはたらく力
 2.5 溶媒の種類と溶媒効果
3 有機反応――酸と塩基
 3・1 反応の種類
 3・2 酸と塩基
 3・3 反応の速度論およい熱力学
 3・4 反応の選択性
 3・5 反応中間体
 3・6 同位体効果
4 化合物の命名法とアルカンの性質
 4・1 アルカン,アルケン,ハロアルカンならびにアルコールのIUPAC命名法
 4・2 アルカンおよびシクロアルカンの性質
 4・3 配座異性体
 4・4 シクロヘキサンの立体配座
5 有機化合物の立体構造
 5・1 立体異性体の分類
 5・2 シス―トランス異性体およびE, Z異性体
 5・3 エナンチオマー(鏡像異性体) とキラル分子
 5・4 エナンチオマーの性質,光学活性
 5・5 絶対配置:R―S表示法
 5・6 立体構造の表示法
 5・7 ジアステレオマー 
 5・8 光学活性化合物の合成――光学分割と不斉合成
6 IRとNMR
 6・1 赤外(IR)分光法
 6・2 核磁気共鳴(NMR)分光法
7 ハロアルカンの反応 SN1, SN2, E1, E2反応
 7・1 ハロアルカンノ種類と命名法
 7・2 ハロアルカンの性質
 7・3 ハロアルカンの合成
 7・4 ハロアルカンの反応
8 アルケンとアルキンの合成
 8・1 アルケンとアルキンの命名法
 8.2 アルケンの合成
 8.3 アルキンの合成
9 アルケンとアルキンの反応
 9・1 ハロゲン化水素のアルケンへの求電子付加反応
 9・2 水およびアルコールのアルケンへの付加
 9・3 ハロゲン分子のアルケンへの付加
 9・4 オキシ水銀化
 9・5 ヒドロホウ素化
 9・6 ラジカル開始剤を用いるアルケンへの臭化水素の付加反応
 9・7 アリル化の臭素化
 9・8 エポキシ化
 9・9 オスミウム酸化
 9・10 オゾン分解
 9・11 水素化
 9・12 シクロプロパン化
 9・13 共役ジエンの反応
 9・14 アルキンの水素化
 9・15 アルキンへのハロゲンの付加
 9・16 アルキンへのハロゲン化水素の付加
 9・17 アセチレンへの水の付加
 9・18 アセチリドの生成
10 芳香族化合物の反応
 10・1 ベンゼンの構造と芳香族性
 10・2 芳香族化合物の反応
11 ラジカル反応
 11・1 ラジカルの発生法――結合のホモリティック開裂
 11・2 結合解離エネルギーとラジカルの相対安定性
 11・3 アルカンとハロゲン分子の反応―ハロアルカンの生成
 11・4 ハロアルカンのスズヒドリドによる還元
 11・5 シクロヘキサンの光ニトロソ化反応――東レ法
 11・6 アルカンの熱分解
 11・7 エチレンのラジカル集合
 11・8 クメンヒドロペルオキシドの合成――フェノール合成
 11・9 アルケンに対するHBrのラジカル付加
12 アルコールとエーテル
 12・1 アルコールの命名法
 12・2 アルコールの構造と物理的性質
 12・3 アルコールの合成と反応
 12・4 エーテルの構造と物理的性質ならびに命名法
 12・5 エーテルの合成と反応
13 アルデヒドとケトン(求核付加反応)
 13・1 アルデヒドとケトンの別名
 13・2 アルデヒドおよびケトンの合成法
 13・3 カルボニル化合物の反応性
 13・4 グリニャール反応剤のカルボニル化合物への付加反応
 13・5 ウィッティヒ反応によるアルケンの合成
 13・6 バイヤー‐ビリガー酸化によるエステルの合成
14 アルデヒドとケトン(エノラート)
 14・1 ケト―エノール互変異性
 14・2 アルデヒド,ケトンのハロゲン化とハロホルム反応
 14・3 アルデヒドおよびケトンのアルキル化
 14・4 アルドール反応
 14・5 交差アルドール反応――2種類のアルテヒド間のアルドール反応
 14・6 分子内アルドール反応
 14・7 エノラートイオンの共役付加反応――マイケル付加およびロビンソン環化
 14・8 エステル2分子の反応
15 カルボン酸とその誘導体
 15・1 カルボン酸
16 β-ジカルボニル化合物の合成と反応
 16・1 β―ジカルボニル化合物の合成
 16・2 β―ジカルボニル化合物の反応
17 フェノールとハロゲン化アリール
 17・1 フェノール類およびハロゲン化アリールの命名法
 17・2 フェノールの構造と物理的性質
 17・3 フェノールの構造と物理的性質
 17・4 フェノールの合成
 17・5 フェノール類の反応
 17・6 ハロゲン化アリールの合成
 17・7 ハロゲン化アリールの反応性
18 アミン
 18・1 アミンの分類
 18・2 アミンの命名法
 18・3 アミンの物理化学的性質
 18・4 アミンの塩基性
 18・5 塩基性度
 18・6 アミンの合成
 18・7 アミドの生成
 18・8 芳香族アミンと亜硝酸の反応
 18・9 置換反応
 18・10 カップリング反応
19 脂質
 19・1 脂質の分類
 19・2 ろう
 19・3 脂肪酸
 19・4 飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸
 19・5 油脂
 19・6 セッケン
 19・7 リン脂質
 19・8 ビタミンA、D、E、K
 19・9 ステロイド
20 炭水化物
 20.・1 炭水化物の表記法
 20・2 炭水化物の分類
 20・3 単糖の還元と酸化
 20・4 キリアニ―フィッシャー合成による炭素鎖の伸長
 20・5 環状ヘミアセタール
 20・6 ハワース投影式
 20・7 グリコシドの生成
 20・8 二糖
 20・9 多糖
 20・10 細胞表層の炭水化物
21 アミノ酸とタンパク質
 21・1 アミノ酸
 21・2 アミノ酸の反応
 21・3 ペプチドの表現
 21・4 ペプチド結合の構造
 21・5 タンパク質やペプチド中のアミノ酸残基間の相互作用 
22 核酸とタンパク質合成
 22・1 核酸
 22・2 一次構造
 22・3 DNAの二重らせん
 22・4 安定なDNA,切れやすいRNA
 22・5 DNAの複製
 22・6 RNAおよびタンパク質の生合成
23 合成高分子
 23・1 高分子化合物
 23・2 高分子の合成法
 23・3 連鎖重合の活性種
 23・4 立体化学
 23・5 チーグラー―ナッタ触媒
 23・6 共重合
 23・7 逐次重合

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