ネットワーク科学入門

ネットワーク科学入門(電子書籍)

Pythonで学ぶデータ分析とモデリング
原書名 A First Course in Network Science
著者名 笹原 和俊 監訳
発行元 丸善出版
発行年月日 2023年12月
NDCコード 548
ジャンル 電気・電子・情報工学 >  情報・コンピュータ >  情報数学

内容紹介

本書はマネジメントからマーケティング,生物学から工学,神経科学から社会科学まで,幅広い分野で登場するネットワーク科学について解説した入門書である.

本書の特徴としては,第一に,ネットワーク科学の基本的な概念と方法論が,現実の事例を挙げながら,図やイラストによる明解な説明で,初学者でも容易に理解できるよう工夫されていることである.第二の特徴は,Pythonによる豊富なサンプルコードや,シミュレーションソフトであるNetLogoのデモに触れながら,ネットワークのデータ分析やモデル化のスキルを実践的に獲得できることである.本書が,ネットワーク科学を学び,活用し,新しい発見をするための一助となることを望む.

目次

第0章 導入
 0.1 社会的ネットワーク
 0.2 コミュニケーションネットワーク
 0.3 ウェブとウィキペディア
 0.4 インターネット
 0.5 交通ネットワーク
 0.6 生物学的ネットワーク
 0.7 まとめ
 0.8 推薦文献

第1章 ネットワークの要素
 1.1 基本的な定義
 1.2 コードによるネットワークの取扱い
 1.3 密度とスパース性
 1.4 部分ネットワーク
 1.5 次数
 1.6 有向ネットワーク
 1.7 重み付きネットワーク
 1.8 多層ネットワークとテンポラルネットワーク
 1.9 ネットワークの表現
 1.10  ネットワークの描画
 1.11 まとめ
 1.12 推薦文献

第2章 スモールワールド
 2.1 同類原理
 2.2 経路と距離
 2.3 連結性とコンポーネント
 2.4 木
 2.5 最短経路探索
 2.6 社会的距離
 2.7 6次の隔たり
 2.8 友達の友達
 2.9 まとめ
 2.10 推薦文献

第3章 ハブ
 3.1 中心性の指標
 3.2 中心性の分布
 3.3 友情のパラドックス
 3.4 超スモールワールド
 3.5 頑健性
 3.6 コア分解
 3.7 まとめ
 3.8 推薦文献

第4章 方向と重み
 4.1 有向ネットワーク
 4.2 ウェブ
 4.3 ページランク
 4.4 重み付きネットワーク
 4.5 情報と誤情報
 4.6 共起ネットワーク
 4.7 重みの不均一性
 4.8 まとめ
 4.9 推薦文献

第5章 ネットワークモデル
 5.1 ランダムネットワーク
 5.2 スモールワールドモデル
 5.3 コンフィギュレーションモデル
 5.4 優先的選択モデル
 5.5 その他の優先的選択モデル
 5.6 まとめ
 5.7 推薦文献

第6章 コミュニティ
 6.1 基本的な定義
 6.2 関連する問題
 6.3 コミュニティ検出
 6.4 手法の評価
 6.5 まとめ
 6.6 推薦文献

第7章 ダイナミクス
 7.1 アイデア,情報,影響力
 7.2 感染症の流行
 7.3 意見ダイナミクス
 7.4 探索
 7.5 まとめ
 7.6 推薦文献

付録 A  Python チュートリアル
 A.1 Jupyter Notebook
 A.2 条件文
 A.3 リスト
 A.4 ループ
 A.5 タプル
 A.6 辞書
 A.7 データ型の組み合わせ

付録 B NetLogo モデル
 B.1 ページランクモデル
 B.2 巨大連結成分モデル
 B.3 スモールワールドモデル
 B.4 優先的選択モデル
 B.5 ネットワーク上のウイルス
 B.6 言語変化モデル

参考文献

監訳者あとがき

索引

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