デザイナーのための建築環境計画  〜熱・日射・光・風〜

デザイナーのための建築環境計画 〜熱・日射・光・風〜(電子書籍)

著者名 猪岡 達夫
発行元 丸善出版
発行年月日 2015年03月
NDCコード 525
ジャンル 土木・建築 >  建築 >  計画・設計・施工

内容紹介

環境にやさしい優れた建築をつくるには断熱・日射遮蔽・採光・自然換気について配慮することが必須の要件となる。 本書はこれらの課題に対し、第I編では、各種ガラスや庇、断熱、換気などの効果を、条件や組み合わせを変えたケーススタディを通じて学び、第II編で改めて、熱・日射・採光・換気の理論的背景や式の導出を丁寧に解説する。そして第III編では、様々な条件での年間省エネ効果を即時に読み取ることのできるPAL*・外気冷房・自然採光の3つの設計チャートの使い方と理論的根拠を解説する。環境建築を目指すデザイナーや大学で建築環境計画を学ぶ人にとって必読の一冊。

目次

第I編 ガラスの家の室温と熱負荷
 1章 ガラスの家/真夏の自然室温を求める
  1‐1 ガラスの家のモデルと計算条件
  1‐2 ガラス窓からの日射熱取得
  1‐3 窓ガラスの貫流熱
  1‐4 屋根からの日射を含めた貫流熱
  1‐5 熱平衡式とガラスの家の真夏の自然室温
 2章 真夏の自然室温を下げるための検討
  2‐1 ガラスの種類を変える
  2‐2 窓ガラスにブラインドを付ける
  2‐3 窓に庇を設ける
  2‐4 屋根に断熱を施す
  2‐5 換気をする
  2‐6 組み合わせ効果 
 3章 冷暖房の熱負荷
  3‐1 冷暖房負荷を求める時の条件
  3‐2 冷暖房負荷を求める
  3‐3 総合評価/自然室温と冷暖房負荷に対する各要素の効果の違い
第II編 熱・日射・採光・換気の基本を理解する 
 1章 熱
  1‐1 熱の伝わり方
  1‐2 貫流熱と熱通過率
  1‐3 SAT:不透明な壁体の日射を含めた貫流熱の計算原理
  1‐4 実効温度差ETD
  1‐5 建築材料の熱特性
 2章 日射
  2‐1 直達日射量/ブーガ式の意味するところ
  2‐2 天空日射量/ベルラーゲの式の意味するところ
  2‐3 長波放射
 3章 太陽位置/日影曲線による日射遮蔽の検討
  3‐1 日影曲線の使い方
  3‐2 日影曲線を用いて室内に入る日射の範囲を求める
  3‐3 日射を遮る庇の形の検討
  3‐4 太陽位置の計算
  3‐5 日影曲線を作る
 4章 形態係数
  4‐1 立体投射率および形態係数とは
  4‐2 様々なケースの立体投射率と形態係数の求め方
  4‐3 立体投射率と形態係数を計算によって求める
  4‐4 3次元から2次元へ
 5章 採光と明るさ
  5‐1 明るさに関する基本事項
  5‐2 直接昼光率と直接昼光照度
  5‐3 中庇の反射を考えた昼光照度を求める
  5‐4 多重反射を考えた関節昼光照度を連立方程式で解く
 6章 自然換気
  6‐1 換気に関する基本事項
  6‐2 風力換気
  6‐3 温度差換気
  6‐4 再びガラスの家/熱と換気の同時解法
第III章 年間の章エネルギー効果の算定――PALチャート/外気冷房チャート/自然採光チャート
 1章 PALチャートによる年間冷暖房負荷の検討
  1‐1 PALとPALチャート
  1‐2 PALチャートによる年間冷暖房負荷の検討
  1‐3 拡張デグリーデー(EDD)とPALの理論的背景
 2章 外気冷房チャートによる年間冷房負荷の削減効果の検討
  2‐1 外気冷房チャートとは
  2‐2 外気冷房チャートによる外気冷房効果の検討
  2‐3 外気冷房チャートの理論的背景
 3章 自然採光チャートによる年間消灯時間数の推定
  3‐1 自然採光チャートとは
  3‐2 自然採光チャートによる省エネルギー効果
  3‐3 自然採光チャートの原理

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