内容紹介

アスファルト表面遮水壁への要求性能は、「遮水性」の保持である。漏水が生じた場合には、水利構造物自体の損壊による大規模な災害につながる可能性があることから、適切に維持管理し、健全な状態を保持していく事は極めて重要である。
表面遮水壁を構成しているアスファルト混合物は、多くの水利構造物本体に使用されているセメントコンクリートや土石などの劣化・損傷のメカニズムと異なる。そこには、供用中に紫外線や酸化などによる劣化や粘弾性体特有の変状が生じる事から、点検調査を適宜実施し、健全度を評価し、補修や補強などの対策を取ることが求められる。
アスファルト遮水壁の建設に従事した技術者から、維持管理を担当する技術者への水工用アスファルトに関する知見を伝承することを本書は目指した。

目次

第１章　総説
第２章　変状と劣化・損傷
第３章　点検および調査・計測
第４章　健全度評価
第５章　対策
第６章　震災対策事例
付録

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