ブレインサイエンス・レビュー2023

ブレインサイエンス・レビュー2023

著者名 廣川 信隆
板東 武彦
古川 浩康
発行元 アドスリー
発行年月日 2023年04月
判型 A5 210×148
ページ数 230ページ
ISBN 978-4-910513-14-0
Cコード 3047
ジャンル 医学・薬学 >  その他医療系

内容紹介

脳の中の出来事はどうやって測れるか。研究評価では、「1.研究費申請の採択率」、「2.論文出版数」、「3.当該分野での影響力」、「4.科学の枠組みに対して起こしたパラダイムシフトの大きさ」の4つが基準になる。そのなかでも創造性評価により「1.NMDA受容体の分子構造、機能、制御」および「2.運動学習の回路」を選出。X線結晶学、クライオ顕微鏡、単粒子解析を用いてNMDA型グルタミン酸受容体の構造解析、機能解析に中心的役割を果たし、創薬の基礎情報として利用。もう一方の「運動学習の回路」ではパーキンソン病やジストニアなどの運動失調・運動障害疾患の病態解明に深く貢献し、また学習理論や人工知能の設計基盤となることが期待される。神経活動と不眠症、神経疾患と核・細胞質間物質移動についても述べられ、最もホットな「光遺伝学」の応用についても述べている。

目次

【塚原賞】1.NMDA受容体の分子構造、機能、制御について/2.運動学習の回路 【神経回路網の機能解析と回路解析ツール】/3.経シナプス性ウイルストレーサーを用いた神経回路解析/4.光学的膜電位計測ツールの開発とその応用 【神経活動が誘導する形態形成・可塑性】5.サブプレートから解き明かす大脳皮質構築原理/6.神経活動パターン依存的な嗅覚回路形成/7.神経活動が誘導する転写プログラム 【神経活動と不眠症】8.不眠症に伴う自発脳活動と学習変容の解明/9.概日時計ニューロンの可塑性形成機構の解明 【神経疾患と核・細胞質間物質移動】10.光遺伝学を用いたTDP-43神経毒性のメカニズムの探究/11.スプライシング異常の理解に基づく神経膠腫治療法の確立

定価:3,850円
(本体3,500円+税10%)
在庫:お問い合わせください