内容紹介
「讐念」を「報恩」に昇華できるか?
「恩讐」とは、本書の主人公、元幕臣田邉朔郎と幕末の志士であり明治の元勲の一人であった北垣国道二人の葛藤である。国道/朔郎の二人は、お互いに明治維新「戦争」における仇敵だった。倒幕の志士と、倒された幕臣の子。戦争後、二人は「恩讐」の彼方に二人三脚を組み、京都疏水を代表に様々な近代日本のインフラを築いた。著者の田邉康雄はこの二人の曽孫にあたる。工学一族である先祖の軌跡を辿ることで近現代日本の歩みを俯瞰した。
目次
まえがき
序章 京都疏水とは
第一部 京都疏水「建設」物語
第二部「赤の洞門」物語
第三部 田邉朔郎の一生
第四部 明治維新「戦争」序曲
第五部 真説・明治維新「戦争」
第六部 田邉朔郎家の「讐」念
第七部 日本遺産拡大の提案
あとがき
▼ 関連記事
- 【取引出版社】2023年1月新刊一覧2022.12.21