新版 福澤諭吉のレガシー

新版 福澤諭吉のレガシー

著者名 柴田 利雄
発行元 丸善プラネット
発行年月日 2022年12月
判型 四六 188×128
ページ数 226ページ
ISBN 978-4-86345-537-5
Cコード 0023
ジャンル 人文科学

内容紹介

民間人で、平凡にして巨人であった福澤諭吉。
その人間的魅力と業績を、豊かに、かつ平易に語る。
著者は慶應義塾高等学校にて長年日本史を教え、現在は慶應義塾名誉教諭。NHK文化センター「柴田先生の歴史が止まらない!シリーズ」講師もつとめる。
新版刊行にあたっては、福澤27歳の写真を口絵として掲載。
長い間福澤と知られぬまま英国の博物館に所蔵されていた写真が著者と出会い、その来歴が解きあかされていく過程も詳しく紹介する。

目次

まえがき

第一章 若き福澤と世界との出会い
 ロンドンで発見された福澤の写真
 福澤の人間性
 江戸時代の名乗りと通称
 大坂に生まれる
 福澤家の家計
 父・百助
 長崎でオランダ語の学習に励む
 大坂で緒方洪庵に学ぶ
 江戸に下り慶應義塾を創設
 ペリー来航と日本の開国
 横浜で英語の重要性を知る
 アメリカ訪問 ―サンフランシスコの花束
 福澤と良寛

第二章 民間人 福澤の真面目
 福澤家の『日々の教え』
 真面目 ―漱石にとっての真面目
 木村芥舟から受けた恩
 江戸幕府の役人になり、遣欧使節団に選ばれる
 遣欧使節団派遣の背景
 ヨーロッパ巡遊中の福澤
 結婚
 幕府の旗本になる
 『西洋事情』
 アメリカ再訪
 江戸の大名屋敷
 慶應義塾の命名
 自主独立と安心決定
 東京遷都
 福澤 ―明治政府に出仕せず
 福澤と儒学
 廃藩置県

第三章 平凡なる巨人 福澤諭吉
 『学問のすゝめ』
 文明人になるためには、怨望を持ってはいけない
 明治政府 ―西洋暦を採用する
 征韓論から民権運動
 『文明論之概略』
 慶應義塾「普通」部
 明治の政治 ―大隈重信と伊藤博文
 明治十四年の政変「政府は官立学校を盛大にせず、私立を補助すべし」
 公爵、爵位などの名誉、肩書きを一切好まず
 平凡なる巨人
 『丁丑公論』
 『脱亜論』
 『痩我慢の説』
 独立自尊
 『福澤全集』と『福翁自伝』
 福澤の偉大さ
 福澤諭吉の死

「撮らえたり 福澤諭吉の心底 ―新発見 ロンドンウィルソンセンター所蔵の肖影写真に接して ―」

註釈
参考文献
図版目録
あとがき

福澤諭吉略年譜

定価:1,650円
(本体1,500円+税10%)
在庫:在庫あり