オリンピックの政治学

オリンピックの政治学(電子書籍)

著者名 池井 優
発行元 丸善出版
発行年月日 2020年02月

内容紹介

オリンピックは選手のみならず、国家にとっても大きな意味を持つ。開催地に決まれば自国を宣伝でき、メダルの数は国力の反映となる。そのため、国ぐるみ、地域ぐるみでオリンピックに取り組むがゆえに、オリンピックは政治的に利用されることにもなる。また、モスクワオリンピックのアメリカ、日本などのボイコットや、開催を決定しながら返上した1940年東京大会など、国内外の政治の犠牲となった例も多い。本書では人種問題、分断国家、テロ、国威発揚など政治的要素に含むオリンピックの国際政治的な断面を、政治学・外交史の研究者である著者が、興味深いエピソードを交えて紹介する。(電子版は一部の画像を差し替えています。)

目次

はしがき
第1章 近代オリンピックの開始
第2章 日本のオリンピック初参加
第3章 東洋オリンピックと「満州国」参加問題
第4章 「前畑ガンバレ…」ベルリン大会の光と影
第5章 幻のバルセロナ人民オリンピック
第6章 「民族の祭典」とリーフェンシュタール
第7章 「紀元二六〇〇年」幻の東京オリンピック
第8章 日本不参加のロンドン大会
第9章 東京オリンピック 二四年目の悲願、日本晴れの開会式
第10章 人種問題、テロリズムとオリンピック
第11章 分断国家とオリンピック
第12章 一番安上がりな対米協力 モスクワ大会ボイコット
第13章 名古屋は何故敗れたか 一九八八年ソウル大会
あとがき

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