内容紹介
通常の道路工事においては、完成時に品質検査を行うことにより、供用後しばらくの期間においても一定以上の品質を確保できることを確認しています。ただ、道路施設は長期間供用されるものであり、完成時における品質のみ確認すれば長期間の供用中の品質まで保証できるとは限りません。
そこで直轄国道における舗装工事においては、供用数年後の品質保証を受注者が付す仕組み、すなわち舗装の長期保証制度が、平成21年度から導入されてきたところです。
このたび、長期保証制度の一連の考え方について、舗装関係者(道路管理者、舗装施工業者等)へ向け、理解を深めていただき適切な普及を図ることを目的とした技術図書として、本書を発刊しました。
本書により、長期保証制度の考え方について、舗装関係者が理解を深めていただくことにより、舗装工事の将来にわたる品質確保、さらには舗装に係る技術向上、舗装の長寿命化がより一層進むことを期待しております。
目次
第1章 総説
第2章 長期保証制度の概要
第3章 目標性能の設定
第4章 測定と評価
第5章 契約および施工時の対応
第6章 保証期間内および満了時の対応
第7章 長期保証の継続的改善の取り組み