福島の除染と復興

福島の除染と復興

著者名 川﨑 興太
発行元 丸善出版
発行年月日 2018年08月
判型・装丁 B5 257×182 / 並製
ページ数 204ページ
ISBN 978-4-621-30321-4
Cコード 3051
ジャンル 人文科学 >  社会学

内容紹介

福島にとって2017年度は節目の年であった―― 復興の起点,基盤であると位置づけられた除染終了が終了になり,福島第一原子力発電所周辺の11市町村に発令された避難指示が帰還困難地域を除いて解除された.また自主避難者に対する応急仮設住宅の無償提供が打ち切りになった.これらは被災者や被災地が抱える問題が解決されたことをもって行われたものでなく,復興加速のための措置である.著者は,未曾有の原子力災害に対してこのような奇策を労して復興の形づくりを急ぐのではなく,長期にわたって被災者の生活再建と被災地の再生に向けた課題を把握し,確かな復興政策を確立・充実することを主張する.震災・原発事故に関する多数の資料から,とくに除染と復興に焦点をあて,これまでの政策の変遷を整理するとともに,著者自身のフィールドワークによる現地調査や被災地の住民意識調査等をまとめた一冊.本書掲載表のpdfはダウンロード可能.

目次

序章 本書の目的と構成
第1章 除染特別地域における除染の実態と課題
 1. 本章の目的と方法
 2. 除染特別地域における除染の制度的枠組みと除染の実態
 3. 市町村の除染に関する評価・見解
 4. 除染特別地域における除染に関する今後の課題
第2章 除染状況重点調査地域等における除染の実態と課題
 1. 本章の目的と方法
 2. 市町村主体の除染の実態
 3. 市町村の除染に関する認識
 4. 汚染状況重点調査地域等における除染に関する今後の課題
第3章 除染の計画と問題点
 1. 本章の背景と目的
 2. 伊達市の除染の計画・成果と住民意識
 3. 除染に関する問題点
第4章 除染に関する住民意識と課題
 1. 本章の背景と目的
 2. 福島市大波地区における除染の経緯と線量低減効果
 3. 除染に関する住民意識
 4. 福島の復興に向けた除染に関する課題
第5章 福島復興政策の転換後における課題
 1. 福島原発事故と”2020年問題"
 2. 福島復興政策の転換
 3. 避難指示区域外の地域の現状と課題
 4. 避難指示区域内の地域の現状と課題
 5. 複線型復興政策の確立に向けて
 コラム: 震災関連死と震災関連自殺
終章 2020年問題と福島復興のスタートライン
 1. 「除染の終了」後における除染に関する評価と課題
 2. 避難指示解除地域の実相と復興に向けた課題
 3. 福島復興のスタートライン




定価:本体7,000円+税
在庫:お問い合わせください