宮脇 檀の住宅設計ノウハウ

宮脇 檀の住宅設計ノウハウ

著者名 宮脇檀建築研究室
発行元 丸善出版
発行年月日 1987年06月
判型 B5変
ページ数 344ページ
ISBN 978-4-621-03170-4
Cコード 3052
NDCコード 527
ジャンル 土木・建築 >  建築

内容紹介

住宅設計の第一人者である宮脇檀とその研究室が20年の設計の軌跡をまとめる。住宅設計はいかに進めるべきか、いま住宅に何が求められているのか、住まいの考え方・手法・技術・ディテールなどを公開し、建築の原点を探る。

目次

第一章 土地の秩序に従う事は絶対条件
 1・1 土地の秩序が建物を決める
 1・2 周辺の建物に合わせる
 1・3 他人の借景となる家を創る
 1・4 土地いじりは最小限に
 1・5 土地に溶けこむか、断固主張するか
 1・6 パンラマ写真を撮る
第二章 プランニングは生活の鏡、生活の母胎
 2・1 一軒一軒の家は、それぞれの家族の自叙伝だ
 2・2 家の中の回遊性が楽しさを生む
 2・3 部屋同志のプロポーションを崩すな
 2・4 南北通風は必ず取れる―プランで取る
 2・5 南北通風は必ず取れる―セクションで取る
 2・6 ワンルームに近い家ほど家族的
 2・7 家の中から自分の家が見えるのは楽しい
 2・8 二階リビングは地面とどう繋げるかがテーマ
 2・9 端から端を見通せる部分を作る
 2・10 室内着の着替えは何処で
 2・11 外と内の中間の空間が欲しい―外部を内に見立てる
 2・12 外と内の中間の空間が欲しい―内部を外に見立てる 
 2・13 帰ってくる人への語りかけを配慮する
第三章 断面は空間の喜びを生む
 3・1 矩計の悪い家は悪い家
 3・2 天井懐は薄いほどよい
 3・3 天井高の高いのは成金趣味
 3・4 軒は低く低く……
 3・5 床を低く地面になじませる
 3・6 吹抜けは空間を結びつけるため
 3・7 トップライトは夏の直射を考える
 3・8 階段は日常性を破る場所
第四章 開口部は人間と自然の意識的な接点
 4・1 いらっしゃいませと開く玄関扉
 4・2 邪魔者は消せ―全引込建具
 4・3 邪魔者は消せ―フレームス建具
 4・4 邪魔者は消せ―隅柱を消す
 4・5 邪魔者は消せ―幅広の敷居を消す
 4・6 邪魔者は消せ―敷居を消す
 4・7 風の抜ける開口部の工夫
 4・8 窓際を生活空間に取り込む
 4・9 窓の様々な役割を整理する
 4・10 景色を見せる台所の窓
 4・11 二段構えの玄関扉
 4・12 木製建具偏愛
第五章 部屋には部屋の約束がある
 5・1 居間は広く広く
 5・2 顔見合わせながら調理したい
 5・3 子供部屋を独房にしない
 5・4 子供部屋は四畳で十分
 5・5 ダイニングルームはファミリールーム
 5・6 朝日のあたるダイニングで一日を始める
 5・7 二つのトイレ・一つは家族専用
 5・8 夫婦の寝室のプライバシーはどうとる
 5・9 寝室は薄暗く、軟らかく
 5・10 夫婦でも着替えは見せない
第六章 部位の持つ役割を明確にする
 6・1 木は木らしく・線材として
 6・2 コンクリートは面で使いたい
 6・3 箱と軸組との組み合わせ
 6・4 混構造のバリエーションは無数
 6・5 トップライトは暗い所で有効
 6・6 ポーチ・入る前の一瞬のために
 6・7 小庇は最小限の守備
 6・8 生活を支える床はガッシリと
 6・9 握れない手すりはいらない
 6・10 プライバシーを持つ出窓
第七章 出ていないディテールが大事
 7・1 内樋やるなら徹底して
 7・2 堅樋もデザインの内
 7・3 キチッとした感覚・揃える
 7・4 スノコは冬の入浴用
 7・5 コーキングは隠して使うもの
 7・6 見切りを消す
 7・7 薄くみせる―鴨居
 7・8 薄くみせる―鉄板庇
 7・9 異なった部材の取り合いがかなめ
 7・10 エッジで優しさを表現する
 7・11 RC造+木材建築の標準解
第八章 設備は陰で生活を支える
 8・1 温冷風は見えない所から吹く
 8・2 昼間は邪魔な照明器具
 8・3 家に合わせて照明器具を作る
 8・4 音は見るものにあらず
 8・5 コンセントもスイッチも建築図に書き込む
 8・6 吹き抜けとパネルヒーティングは対概念
 8・7 暖房を人の居場所に重点配置
 8・8 キッチンはいつもマイナスサイド
 8・9 水と空気は混ぜるとうるさい
 8・10 蛍光灯使用禁止令
 8・11 フードと照明を一体化させて
第九章 家具は住居と人間の両方に属する
 9・1 造付けの家具は建築につく
 9・2 置き家具は人につく
 9・3 空いているスペースはいくらでもある
 9・4 キッチンは収納マジックボックス
 9・5 大テーブルは団らんの核
 9・6 玄関にはかなりの収納が必要
 9・7 洋服ダンスに納まるものは洋服だけではない
 9・8 私達がお薦めする家具・椅子
第十章 仕上げは表面材でしかないのだが…
 10・1 緑も仕上げ材
 10・2 床は足が触れる所―木肌
 10・3 床は足が触れる所―オンドル紙・コルクタイル
 10・4 ペンキは塗り替えるもの
 10・5 屋根は第五の立面
 10・6 内壁は呼吸する仕上げ・紙・木・布
 10・7 水は思いがけぬほど飛ぶ
 10・8 光る仕上げは住宅以外で
第十一章
 11・1 アプローチは露地の感覚で
 11・2 勝手口回りはゴミ集積所
 11・3 カーポートで子供が遊ぶ
 11・4 玄関扉の内外は気配の空間
 11・5 門扉はサイン
 11・6 入口回りの装置はまとめて
 11・7 庇を照明器具にしてしまう
 11・8 外にこぼれる緑も大切
 11・9 使う庭は現代的に
第十二章 街並みを個から全体への発想でとらえる
 12・1 一つの街の屋根は揃える
 12・2 棟方向は揃いすぎると単調
 12・3 家が悪ければ街は悪い
 12・4 アイストップの家は意識して
 12・5 北側の立面は裏の家の正面
 12・6 道に開いた子供室
 12・7 本当に使えるコモンスペースを
 12・8 官民境界はセミパブリックとして考える
 12・9 道は生活空間
 12・10 曲がった道が作るシークエンス
 12・11 シンボルツリーが作る並木道
 12・12 道は狭いほど親近感が出る
 12・13 先斗町の門灯よ再び・外灯

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定価:10,780円
(本体9,800円+税10%)
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