内容紹介
ICRP(国際放射線防護委員会)の Publication 111は、チェルノブイリ事故からの復興の道を被災地でともに歩んだ経験から生まれた放射線防護の専門書です。 このICRP 111を、福島第一原発事故の視点から解説しました。原著の中核となる内容を具体例と関連データもまじえて読み解き、同時に、復興を進める手がかりを探っています。 付録として、放射線による健康影響とリスクを取り上げました。 復興の実務に必要な知識を深めたい方、放射線の基礎知識がどのように防護の実践に結びついていくかを知りたい方、事故後の情報混乱でわからなかったことをもう一度落ち着いて考えたい方に。 必要なところから読みはじめて、どうぞ、まわりの誰かと語りあってください。
目次
第1章 福島―あの日から起こったこと
第2章 事故の影響を受けた地域とそこでの暮らし
第3章 事故の影響を受けた地域の人々の防護―ICRPの考え方
第4章 全体の防護戦略
第5章 汚染された食品の管理
第6章 終わりに―4年
別章 放射線による健康影響とリスク