内容紹介
近代中国に押し寄せた新しい文化の波は、中国が誇る伝統芸術の「書」にもさまざまな変革をもたらした。美術団体の組織化、近代学校における「書」の導入、技術革新に伴う書の出版事業、収蔵活動やデータベース化-これらの試みは近代型の「グローカリゼーション」ともいうべき側面を持っている。「書」をめぐる新しい動向を多面的に検証し、今後の「書文化」の行方を探る画期的な労作。
目次
はしがき
第1章 書の結社
第2章 書の出版
第3章 書の教育
第4章 書の収蔵
第5章 書のデータベース
終 章 清末における尺臆集の刊行
資料編
あとがき