乾燥地を救う知恵と技術

乾燥地を救う知恵と技術

砂漠化・土地劣化・干ばつ問題への対処法
著者名 鳥取大学乾燥地研究センター 監修
恒川 篤史 編集代表
発行元 丸善出版
発行年月日 2014年03月
判型・装丁 A5 210×148 / 並製
ページ数 158ページ
ISBN 978-4-621-08753-4
Cコード 3045
NDCコード 454
ジャンル 天文・地学 >  地球科学

内容紹介

世界の陸地の約41%を占める乾燥地には約20億人が暮らしている。本書は、乾燥地のうちでも、とくに大きな面積を占め、また厳しい生活をおくっている開発途上国の農村部を対象に、乾燥地における主要な問題である砂漠化・土地劣化・干ばつ問題への対処法、すなわち乾燥地における持続可能な土地管理の方法をまとめている。乾燥地の現状、問題の解説からはじまり、土壌・植生の劣化、病気や貧困といった問題を防ぎ、持続可能な生活を維持していくための知恵や技術を25の項目(方法)として紹介する。乾燥地の現場で活躍する技術者やNGO・NPOの実務者には必須の一冊。

目次

1章 乾燥地とは
 1‐1 乾燥地の定義と分布
 1‐2 自然と人の暮らしの特徴
 1‐3 乾燥地の諸問題
 1‐4 国際社会における取り組み
 1‐5 持続可能な土地管理
2章 土壌の劣化
 2‐1 現状と課題 
 2‐2 水食を食い止める「ストーンライン」 
 2‐3 砂丘地で風食を防止する「草方格」 
 2‐4 乾燥地の土壌を守る耕さない技術「不耕起栽培」
 2‐5 塩性土壌・ソーダ質土壌を修復する「土壌改良材」
3章 水の有効利用
 3‐1 現状と課題
 3‐2 天水を集めて各種用水に使う「ウォーターハーベスティング」
 3‐3 雨水を貯めて飲料用に使う「タンク・井戸」
 3‐4 水資源の枯渇を軽減し水利用効率を高める「点滴灌漑」
4章 植生の劣化
 4‐1 現状と課題
 4‐2 女性の労働軽減と薪消費の節約を実現する「改良かまど」
 4-3 その土地に合った木を植える「適地適木植栽」
 4‐4 「菌根共生」を利用した耐乾・耐塩性苗木の生産
5章 草原を痛める過放牧
 5‐1 現状と課題
 5‐2 草原を家畜から守る「禁牧」
 5‐3 増えすぎた動物による植生・生態系被害を防ぐ「計画的頭数調整」
 5-4 草原を退行させない「遊牧・移牧」
6章 不安定な食糧生産
 6‐1 現状と課題
 6‐2 だれでもできる「土壌診断」
 6‐3 塩類土壌を修復する「好塩性植物」
 6‐4 乾燥地に耐える作物をつくる「農民参加型の育種」
7章 足りないエネルギー
 7-1 現状と課題
 7-2 太陽の光と熱を利用した調理器具「ソーラークッカー」
 7-3 乾燥地集落に普及する「小規模風力発電」
 7-4 家畜糞のエネルギー利用「バイオガスの生産と利用する技術」
8章 健康を害する疾病
 8-1 現状と課題
 8-2 水因性疾患を防止するための「水源の衛生管理」
 8-3 砂漠の民から学ぶ「湿度を考慮した暑熱対策」
 8-4 乾燥地住民の健康を守る「感染症対策」
9章 貧困
 9-1 現状と課題
 9-2 貧困の削減をめざす「マイクロファイナンス」
 9-3 農民の主体性を育てる参加型普及手法「FFS」
 9-4 「生活改善アプローチ」による農村振興
10章 国際協力を志す人のために
 10-1 国際協力の基礎知識  
 10-2 国際協力に参加する方法  
 10-3 乾燥地における安全管理
 10-4 乾燥地における「渡航の医学」
コラム
 エチオピアにおける土壌侵食と土地劣化の対策
 ICARDAによるエジプトでの統合的灌漑技術パッケージ普及の経験
 マリ国農業政策アドバーザーのつぶやき
 技術協力のむずかしさ
 青年海外協力隊員になって

定価:本体3,400円+税
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