内容紹介
損害保険とは保険会社が長期間このシステムを健全に運用してゆくためには、確率論・統計学および金利に関する数理を基礎とする保険数学による理論的裏づけが不可欠。本書では、確率モデルを実際の災害現象の理解に結びつけ、ポアソン過程・再生過程による事故発生モデル、損害総額の確率モデル、倒産確率、ベイズ統計に基づく信頼性理論など、損害保険数理の重要な技術と考え方を学ぶための入門書。実際の統計データを確率モデルに当てはめた分析例を豊富に紹介し、それらを詳細に検討することにより、モデルやデータの適切な扱い方を実践的に身につけることができる。ヨーロッパの大学アクチュアリー課程の標準指導要領に準拠し、学部学生のために著されているが、劣指数分布や極値理論などの高度な内容も意欲的に盛り込まれ、日本の実務家やアクチュアリーの方にも役立つ一冊。