建築物の変位制御設計

建築物の変位制御設計

地震に対する免震・長周期建物の設計法
著者名 井上 範夫
五十子 幸樹
発行元 丸善出版
発行年月日 2012年12月
判型 A5 210×148
ページ数 336ページ
ISBN 978-4-621-08630-8
Cコード 3052
NDCコード 524
ジャンル 土木・建築 >  建築 >  構造力学

内容紹介

免震建物や超高層建物のような長周期建物に対する地震時の過大応答変位を、建物周期と同調させる同調粘性マスダンパー、減衰性能をパッシブに可変できる性能可変オイルダンパーや連結機構摩擦ダンパー等の各種ダンパーを用いて制御する「変位制御設計」を詳述。本書で解説しているダンパーの解析プログラムを丸善出版Webページよりダウンロードできる。

目次

第I編 基本編
 1章 耐震設計法の流れと変位制御設計法
  1.1 耐震設計法の流れ
  1.2 変位制御設計法
 2章 解析法
  2.1 時刻歴応答解析
  2.2 非比例減衰系のモーダルアナリシス
  2.3 周波数応答解析
  2.4 エネルギー応答
 3章 変位制御設計
  3.1 速度依存型モデルと速度非依存型モデル
  3.2 ダンパー力の時刻歴応答および履歴応答比較
  3.3 最大応答変位と最大応答減衰力に関する考察
  3.4 地震入力エネルギーに関する考察
  3.5 入力地震動の違いによる応答速度割増し係数の検討
  3.6 各種ダンパーの特徴と統一的表現
 4章 最適設計法
  4.1 最適設計法
  4.2 最適設計法の地震時応答制御設計問題への適用
  4.3 最適設計問題の一般的定式化
  4.4 数値最適化の方法
  4.5 最適設計法を用いた設計例
  4.6 EXCELソルバーによる最適化
  4.7 逐次2次計画法(SQP法)
第II編 制振建物への適用
 5章 同調粘性マスダンパーによる制振建物の設計
  5.1 システムの基本的応答特性  
  5.2 主系が減衰を持つ場合の応答特性
  5.3 多質点系におけるモーダルアナリシス
  5.4 軸力制限
  5.5 超高層建物への適用性
  5.6 弾塑性鉄骨造建物への適用性
  5.7 鉄筋コンクリート造建物への適用性
  5.8 ロバスト性
  5.9 実大ダンパーの動的加振実験と解析モデル
  5.10 実用的設計法
第III編 免震建物への影響
 6章 粘性マスダンパーによる免震建物の設計
  6.1 粘性マスダンパーの概要
  6.2 粘性マスダンパー免震システムの時刻歴応答特性
  6.3 粘性マスダンパー免震システムの周波数応答特性
  6.4 実建物への適用性
 7章 磁気粘性流体ダンパーによる免震建物の応答制御
  7.1 MRダンパーの概要
  7.2 加速度低減制御
  7.3 可変楕円制御
  7.4 疑似複素減衰制御
 8章 性能可変オイルダンパーによる免震建物の設計
  8.1 性能可変オイルダンパーの概要
  8.2 戸建免震住宅への適用性
  8.3 積層ゴム支承免震建物への適用性
 9章 連結機構摩擦ダンパーによる免震建物の設計
  9.1 ダンパーの基本的応答特性
  9.2 戸建免震住宅への適用性

定価:5,060円
(本体4,600円+税10%)
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