越境のアドベンチャー

越境のアドベンチャー

著者名 広島大学大学院総合科学研究科
小松 和彦
Funck Carolin
堀 忠雄
坂井 幸
発行元 丸善出版
発行年月日 2008年06月
判型 四六 188×128
ページ数 164ページ
ISBN 978-4-621-07994-2
Cコード 1330
NDCコード 002
ジャンル 人文科学

内容紹介

「総合科学とは何か」を問い続けた三十有余年にわたる総合科学部(研究科)における教育と研究の成果……。それは、既存の学問的枠組にとらわれない柔軟な探究心、越境を恐れない冒険心、言い換えれば「越境のアドベンチャー」であろうとする心意気ともいえる。本書では「学問の枠を超えさせた小さなムラ」「旅はなぜ楽しいのか」「眠りと夢」「原点は総合科学部」をテーマに、越境のアドベンチャーにつながりうる具体的を提供する。総合科学の真髄が垣間見えるユニークな書。

目次

ご挨拶 総合科学とは/空間の越境/時間の越境
講演
第一講 学問の枠を超えさせた小さなムラ――知的好奇心に境界はない 小松和彦
 好奇心のおもむくままに/知的遍歴/民俗学との出会い/大学で学んだこと/地味な学問の面白さ/フィールドに入る/物部村との出会い/謎に満ちた物部村/越境のアドベンチャーへ/いざなぎ流とは何か/越境 のアドベンチャーの成果/アドベンチャーは続く/現在の関心は怪獣
第二講 旅はなぜ楽しいのか フンク・カロリン
 観光地理学の立場から考える/社会の視覚/人間の視覚/自然の視覚/地域の視覚/旅と総合科学
第三講 眠りと夢 堀 忠雄
 夢見研究の方法/レム睡眠の発見と記録/夢見仮説――走査仮説/夢見仮説――「活性化・合成仮説」と「感覚映像・自由連想仮説」/電源の推定――夢の映像が生まれる瞬間と場所/夢資源の準備と記憶・情報回路の興奮
第四講 原点は総合科学部―記者生活を通じて 坂井 幸
 「越境の冒険者(アドベンチャラー)」としての私/総合科学的発想/新聞記者の心構え、その一…たくさん井戸を掘る/新聞記者の心構え、その二…現場・対象にできるだけ近づく、同時に、現場・対象からできるだけ離れる/新聞記者の心構え、その三----過去に半歩・未来に半歩/新聞記者は総合科学的発想をする
討論・質疑応答
私の「越境のアドベンチャー」1 塔が高ければ高いほど基礎は広く 池田 るり子
私の「越境のアドベンチャー」2 コーンなお話しいかがですか 古森 絢子
私の「越境のアドベンチャー」3 オーケストラピットから 西谷 明子

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定価:2,090円
(本体1,900円+税10%)
在庫:品切れ・重版未定